【エンラボストーリー】感情コントロールが難しく不登校だった自分を変え、成長できた2年間

公開日:2025/05/28

エンラボをご卒業されたNさん。不登校で高校に通えずに家にこもっていた自分を変えたくてエンラボを利用しました。

怒りや不安の感情との向き合い方を習得し、今は難関資格取得に向けて勉強とアルバイトを頑張っています。

「頼られる人になりたい」と展望を持つNさんにこれまでの経緯をお伺いしました。

※写真はイメージイラストです。

プロフィール

  • Nさん
  • 年代:20代
  • 診断名:うつ病
  • エンラボ歴:2年

ご自身の困りごと

  • 怒りの感情コントロールが難しい
  • 無気力、やりたいことがなく、やる気も起きない
  • 不登校

不登校で、高校を中退。いつか変わりたい想いエンラボカレッジを見学

ーエンラボを利用する前の状況を教えて下さい。

 

高校に通っていましたがうつ病を発症し1年ほど休学していました。

気持ちが落ち込んでいて、通学を再開しても友だちに会いたくなくて学校に行けない、という状態を繰り返していました。

 

今思えばメンタル的にかなり疲れていました。

高校受験がうまくいかず行きたい学校に行くことができなかったこと、新型コロナウイルスの流行で学校に行かない日々が続いたことが重なり気分の落ち込みが深くなったと思います。

 

その後、親や先生と相談した結果、復学は難しいという判断になりました。

退学をし1年くらい何もやらない日々が続いていましたが、エンラボ利用開始から半年後に高校卒業認定資格をとりました。

 

 

ーそのような中、エンラボを知ったきっかけは何でしたか?

 

母親がインスタグラムで見つけました。

高校時代は不登校ぎみだったこともあり、当時から通い続けられる場所を探していたので母親に誘われて見学に行きました。

 

 

ー見学に行ってみた印象はいかがでしたか?

 

綺麗な場所だなと思いました。

感情学やコミュニケーションなどのプログラム内容について説明を受けた時に、自分の困り事と合っていて面白そうだなと感じました。

 

 

ー見学の後、どのように体験利用を進めたかお聞かせください。

 

体験は週に1度のペースで3回行い、最初は感情学というプログラムを受けました。

1つの感情について掘り下げをしたことがなかったのですが、他の人の話を聞いて共感できるものがあったり、人の考えを知るなど発見がありました。

 

体験中、他の利用者さんとは挨拶程度から関わり始め、トランプをしたり話す機会もありました。

 

 

ー利用をしようと思った理由を教えて下さい。

 

雰囲気の穏やかさですかね。

事業所内装が木目調でおしゃれということと、プログラム中にキツイなと思ったときにそばにいるスタッフに気を遣ってもらえる環境だったので、安心して通えました。

プログラム受講を通して、怒りや不安の感情に対して客観的に見れるように

※自分の感情とうまく向き合えるようになったNさん

 

ー最初はどのくらいの頻度で通い始めたのですか?

 

最初は週3日くらいのペースで通い始めました。

 

 

ー高校は不登校ぎみだったとのことですが、エンラボにはなぜ通えたのですか?

 

もともと、家にこもっているのが嫌だなという想いがあったのと、通いやすい雰囲気があったからか、自分でもビックリするくらい通えました(笑)

 

感情コントロールなどのプログラムが自分の困りごとにマッチしていることや、行くことで得られることがある、と感じられたことが良かったのかなと思います。

 

両親も「ちゃんと通えているね」と驚いていた印象でした。

 

 

ー「行くことで得られるものがあった」とのことですが、どのようなものが得られましたか?

 

怒り、不安という感情に対してうまく向き合えるようになりました。

 

感情学というプログラムの中で、ひとつひとつの感情についてみんなで話し合い、どういったときにその感情になるかを深堀り、意見を出し合いました。

 

プログラムを受けていく中で、自分の怒りに対する感情は自分の中の幼稚さや、知らないことに対する不安が怒りに発展していたことなどに気付きました。

 

 

ー他にはどのようなプログラムがあるか教えてください。

 

Socia Lab.(ソーシャルラボ)と言ってみんなでゲームしたり、花見に行くなどのプログラムもありました。

 

Socia Lab.(ソーシャルラボ)は毎回やることが変わることが新鮮で、特に「今までで一番楽しかったプログラムを選ぶ総選挙」が開催された時には、これまでを振り返ることができて楽しかったです。

 

コミュニケーションというプログラムでは、「人にこういうことされた時にどうするか、どう切り抜けるか」と意見を出し合ったりしました。

エンラボカレッジのプログラム

エンラボカレッジ 8つのプログラム

 

ーNさんがエンラボに通う上で目標にしていたことはありましたか?

 

ずっと家にいる自分が嫌だったし、将来何かする時に外に出れないことはつらいと思ったので、特定の場所に通い続けるということを目標にしていました。

 

週3日から通い始め、1年くらい経った頃にもう少し多く通うことができそうだと思い、週4週5と増やしていきました。

 

他は、怒り、不安の感情の向き合い方をスタッフと考えて行くということも目標にしていました。

 

 

感情の向き合い方はどのようにスタッフと取り組んだのですか?

 

イライラしたり、不安になった時のことを紙に書き出し感情のレベルを1から5で割り当て、どういう時に強く感じるか、どういう時だったら対処できるかを面談を通して考えていきました。

 

 

ー面談はどのくらいの頻度で実施していたのですか?

 

面談は2週に1回くらい実施しました。

 

2週間の間で感じたことやできたこと・できなかったことを紙に書き出し、スタッフの方と話し合いました。

 

感情に対して対処できるまでやりきりたいと思っていたので面談は1年ほど続けました。

そのおかげで、今では感情に対して客観的にみれるようになりました。

 

“感情とうまく付き合える自分”に、なれる場所。
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スタッフに退室を促されるまで盛り上がるほど仲良くなった仲間ができた

※放課後にゲームをしているNさんと学生さん

 

ーエンラボでの一番の思い出を教えてください。

 

難しい質問ですね(笑)

いろんな思い出はありますが、みんなでご飯を作るプログラムの時に作ったゼリーがびっくりするくらい不味くて、、。成功した時よりも失敗した時の方が印象に残っています。

 

 

ー学生さん同士は仲が良いのですか?

 

共通の趣味で盛り上がったり、プログラムが終わった後は放課後という自由な時間で話したりトランプなどのミニゲームを通して仲良くなっていきました。

新しく利用開始した方も誘って輪に入ってもらったこともありました。

 

マジックザギャザリングというカードゲームが流行り、なかなか終わらせることができずスタッフに退室を促されるくらい盛り上がったことが何回もありました。

エンラボ卒業後はアルバイトをしながら国家資格に挑戦中

ーエンラボ卒業後は何をされているのか教えてください。

 

資格取得に向けて日々勉強しながらアルバイトをしています。

詳しくは受かったら言おうと思っているのですが、将来役に立つ、やって損はしない国家資格です。

 

 

ーなぜその資格を取得しようと思ったのですか。

 

きっかけは、エンラボの2年間の利用の卒業近くになり今後何をしていこうと考えていた頃、You Tubeで見つけました。

 

難易度は高いですが絶対挑戦する価値があるし、受かれば自分の強みにもなるので勉強を始めました。

 

ーエンラボのスタッフとは卒業後の進路について話し合う機会はありましたか?

 

3ヶ月に1度目標のことを話すことがあり、卒業が近づくと卒業に向けた目標を立てることになります。

 

その頃は卒業後は勉強だけでなくアルバイトもしてみたいと思っていたので、スタッフさんに面接練習をしてもらい、いろんなアルバイトの面接を受けに行きました。

 

 

ー今はどのようなアルバイトをしていますか。

 

一般企業で、マーケティング部署でアルバイトをしています。

具体的には、出来上がった文章や記事を専用のツールを使ってホームページに投稿し、いろんな人に届ける仕事をしています。

 

うまれて初めてのアルバイトですが、楽しく働けています。

 

 

ー資格はいつ頃までに取りたいと考えていますか?

 

来年受かったらいいなと思って1日8時間くらい勉強しているのですが、なかなかうまくいかないですね。

 

高校を途中で辞めているので何かしら勉強がしたいと思っていました。

 

人より勉強量が足りていない、同世代は大学受験を頑張っている中で自分は休んでいたと思っているので、同じステージに立つ為に、頑張ってみようと思っています。

将来は「やるときはやるよね」と頼られる人になりたい

ー資格を取ったらどのような働き方がしたいですか?

 

資格に合格したらいろんな業務をやってみて自分の中で楽しいと思えることや、ここをもっと発展させたら新しい何かがうまれそうだな、ということを見つけたいと思っています。

 

 

ー将来はどんな人間になりたいですか?

 

将来は「ちゃらんぽらんだけど頼られる人」になりたいです。

自分は性格的にきちっとすることはできないタイプだと思っているので、「ちょっと抜けてる部分もあるけどやるときはやるよね」と思われる人になりたいです。

自分を見つめ直し成長させるエンラボカレッジでの2年間

ーNさんにとってエンラボカレッジでの2年間はどのような期間だったか教えてください。

 

自分を見つめ直すことができる期間でした。

そもそも、自分のことに向き合う時間って意外となかったなとエンラボカレッジに通ってから気が付きました。

 

一言で言うと、エンラボカレッジの2年間は「自分を見つめ直し、成長させられる2年間」です。

 

ー記事を読んでいる人へ伝えたいことはありますか?

 

ちょっとでも気になったら1回でも見学に来てみてほしいなと思います。

体験はしなくても、来るだけで雰囲気がわかるので。とりあえず1回でも来て欲しいですね。

 

ー利用当時のスタッフに向けて言いたいことはありますか。

 

2年間ありがとうございましたと言いたいですね。

 

最初はやる気が出ず、正直2年通えるかわからなくて、今のように動けるようになるとは想像していなかったので…。


2年間成長を見守ってくれて、ありがとうございます。という気持ちです。

 

関連ページ:Nさんの通われていたエンラボカレッジ 蒲田

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