発達障害と向き合いながら再出発。自立訓練で感情を整え、障害者雇用での就職を目指すまで【エンラボストーリー】
公開日:2026/04/27
「すべて自分の責任だ」と仕事を抱え込み、心身の限界を超えて立ち止まってしまった日々。
50代で直面した休職と、将来への拭えない不安。
主治医の勧めをきっかけに、「一日を通して心の状態を見てもらえる場所」としてエンラボでの自立訓練をスタートしました。
「その場にいるだけでいい」という安心感の中で、少しずつ他者との交流を再開。
感情を整える術を学び、「無理に頑張らなくても、人と同じ場にいられる」という大切な実感を積み重ねてきました。
家族からも変化を喜ばれるほどに自分を取り戻し、現在は障害者雇用での再出発に向けて歩み出しているプロセスを詳しく語っていただきました。
プロフィール
- Kさん
- 年代:50代
- 診断名:発達障害・適応障害(抑うつ)
- エンラボ歴:1年6ヶ月
自身の困りごと
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頼まれ事を断れず業務を抱え込みすぎる
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ミスをすべて自分の責任と責めてしまう
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長時間労働で自分を過度に追い込む
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不眠(中途覚醒)から体調を崩し休職へ
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「働き続けられるか」という絶え間ない不安
主治医の勧めで出会った「自立訓練」という選択肢
エンラボを知ったきっかけは、病院の主治医からの勧めでした。
「一日を通して、精神状態を見てもらえる場所がある」と教えてもらい、
エンラボで過ごす時間が回復につながるのではないかと感じました。
実際にスタッフから説明を受ける中で、
話すことが得意ではない自分でも、自然と会話ができたことが印象に残っています。
他のサービスを比較することなく、
「ここなら自分に合いそうだ」と感じ、エンラボの利用を決めました。
通い始めの様子|無理をしない通所ペースから
通い始めは、月曜から土曜まで通所する期間を2週間ほど続けましたが、
主治医の助言もあり、その後は週5日・午前のみの通所に切り替えました。
当初は中途覚醒もありましたが、
エンラボに通う中で他の利用者から声をかけてもらい、
交流が増えていくにつれて、夜中に目が覚める回数が少しずつ減っていきました。
ワークの時間は、最初は他の人の意見を聞くだけで精一杯でしたが、
「その場にいるだけでいい」と思える環境に、少しずつ安心感が生まれていきました。
当初の目標|感情を整え、人との関わり方を知ること
エンラボを利用し始めた頃の目標は、
会社復帰を意識しながらも、まずは次のようなことでした。
- 自分の感情をコントロールできるようになること
- 緊張を落ち着かせる方法を知ること
- 人付き合いの仕方を、改めて学ぶこと
仕事のことを思い出して不安になる場面も多く、
その都度、エンラボでスタッフに相談していました。
印象に残っているプログラムと出来事|安心できる経験の積み重ね
印象に残っているプログラムは、コミュニケーション系のワークやACTです。
また、エンラボで行ったお花見も強く心に残っています。
これまで自分が見たことのない場所で桜を見ることができ、
「こんな体験もできるんだ」と、気持ちが自然と前向きになりました。
こうした体験を通じて、
「無理に頑張らなくても、人と同じ場にいられる」
という感覚を持てたことが、大きな変化だったと思います。
エンラボで感じた変化|人前で話せるようになった自分
エンラボに通う中で、自分でも変化を感じています。
以前よりも、人と話すことへの抵抗が減りました。
テキストの読み上げや発表など、
学生時代には経験がなかったことにも挑戦できるようになり、
「自分にもできることがある」と思える場面が増えました。
家族からも、
「前より話すことが増えたね」と言われるようになり、
自分の中だけでなく、周囲にも変化が伝わっていることを実感しています。
現在の取り組みと、これからの目標|障害者雇用に向けて
現在は、障害者雇用で働くことを目標に、これからの進路を考えています。
エンラボからも就職につながった方が多くいることを知り、
「自分も次のステップに進めるかもしれない」と感じるようになりました。
まずは、体力をつけること、
働く感覚を少しずつ取り戻すことを大切にしています。
人前でテキストを読んだり、発表したりする機会を増やし、小さな成功体験を積み重ねていきたいです。
将来に向けて思うこと|自分に合った就職までの道を選ぶ
将来的には、障害者雇用として就職し、
金銭面でも無理のない、安定した生活を送れたらいいなと思っています。
エンラボは自立訓練の場なので、
もしエンラボから直接就職につながらなかった場合は、
就労移行支援を利用することも選択肢のひとつとして考えています。
「どこで働くか」よりも、
自分がどうなりたいかを大切にしながら進んでいくこと。
その姿勢を、エンラボのスタッフはいつも尊重し、
全力で支援してくれていると感じています。
読者へのメッセージ|少しずつでも前に進める場所
人とのコミュニケーションに不安があっても、
安心して通える場所だと思います。
話すのが苦手でも、周りの利用者やスタッフが自然に声をかけてくれ、少しずつ会話が増えていきました。
「話せるようにならなきゃ」と焦らなくても大丈夫です。
エンラボは、自分のペースで、少しずつ前に進める場所だと感じています。