自分の気持ちを安心して言葉にできる場所を見つけ、夜型生活から前を向くまで【エンラボストーリー】

更新日:2026/06/30

夜型の不規則な生活が続き、生活習慣の乱れや対人コミュニケーションに深い悩みを抱えていたYさん。「就職したい」という気持ちはありつつも、自分のネガティブな感情を人に伝えることが苦手で、人間関係で我慢を重ねては爆発してしまうという悪循環に苦しんでいました。

そんなYさんが、自分に合う環境を求めてエンラボへの通所を決意。プログラムや日々の関わりを通じて、少しずつ自分のペースで通えるようになり、今では安心して自分の気持ちを表現できるようになりました。

「この空間なら、安心して自分の意見が言える」と語るYさんに、エンラボでの歩みと、これからの目標についてお話を伺いました。

プロフィール

  • Yさん
  • 年代:30代
  • 診断名:統合失調感情障害
  • エンラボ歴:8ヶ月

ご自身の困りごと

  • 生活習慣が夜型で起床時間が15時頃になってしまい、目指せる職種が限られていた

  • 対人コミュニケーションに課題があり、自分の気持ちを伝えることに苦手意識があった

  • ネガティブな感情を言えずに我慢し、限界が来ると爆発して関係を絶ってしまうパターンを繰り返していた

夜型の生活習慣と、コミュニケーションへの強い危機感

エンラボを利用する前は、夜型のとても不規則な生活を送っていました。安定した就労を目指すにあたり、この生活習慣には非常に大きな課題があると感じていました。「働きたい」という意欲はあっても、生活が夜型であるために選択できる職種が限られてしまっていたのです。

また、それ以上に大きな悩みが対人コミュニケーションでした。私は、自分の「悲しい」「寂しい」といったネガティブな感情を相手に伝える場面がすごく苦手でした。本音を言えずにずっと心の中で我慢してしまい、その結果、ある日突然感情が爆発して、相手と絶縁してしまう――そんな極端なパターンを何度も繰り返していました。人間関係が長続きしないことに、当時はとても深く悩んでいました。

インターネットでの検索から始まった、エンラボとの出会い

そんな現状を変えたくて、インターネットで「コミュニケーション 課題 対処法」と検索したのが、エンラボを知ったきっかけです。いくつか当てはまるページを閲覧しましたが、私のように「まずは生活を整え、コミュニケーションを学びたい」という人がすぐに利用を始められそうな選択肢の中で、一番心に留まったのがエンラボでした。

さっそく見学を申し込みました。見学の日はあえて利用者の方がいない時間帯に伺ったのですが、ゆったりとした机の配置や大きな黒板、おしゃれな雰囲気の空間に惹かれました。壁際の本棚にたくさんの本が並んでいるのもとても素敵で、「ここに通ってみたい!」と強く感じ、体験利用を決めました。

数日間の体験利用では、スタッフの方々の丁寧なご対応はもちろん、空間の和やかな雰囲気に安心感を覚えました。また、先輩の利用者の方々が、体験中の私にとても温かく関わってくださったことが何より嬉しく、「ここなら一歩を踏み出せる」と確信して利用を決めました。

不安を包み込んでくれた、スタッフの丁寧な声かけ

利用を開始するにあたって、最初は「他の利用者の方たちと馴染めるだろうか」という不安でいっぱいでした。また、それまで15時起床だった自分が、午前から午後にかけた終日の利用に近づいていけるのかという、通所面での不安も大きかったです。

しかし、通い続けるうちに次第に顔と名前が一致する利用者の方が増え、自然と会話も増えていきました。同じ時期に入所した方たちも自分と同様の不安を抱えていることを知り、「不安なのは私だけじゃないんだ」と心強さを感じたことを覚えています。

また、スタッフの方々の関わりにも救われました。毎回、通所するとすぐに「Yさん、こんにちは」と笑顔で声をかけてくださる。その当たり前の日常が、私にとっての大きな安心感に繋がっていました。日々の振り返りの際にも、「今日はどうでしたか?」「他に何か伝えたいことはありますか?」とスタッフの方から優しく問いかけてくださるため、自分から上手く言い出せない私でも、安心して毎日の訓練に取り組むことができました。

「15時起床」から始まった、小さな変化と自己理解

エンラボに通うようになる前は、人と話す機会が少なく、もどかしさを抱える日々でした。しかし、通所を通して自然と他の利用者の方と話す機会が増えたことで、心の調子が利用前と比べて格好に安定しやすくなったという、最初の小さな変化を実感しました。

生活面でも大きな前進がありました。以前は15時頃に起きることが多かったため、通い始めの頃は午後利用の13時に到着することすら困難な状態でした。それでも、焦らず通所を続けるうちに少しずつリズムが整い、今では13時であれば比較的安定して通所ができるようになっています。

さらに、プログラムを通じて「自分を客観的に見る力」も養われました。「コミュニケーション」のプログラムに参加した際、ある事例に対して、他の方は穏やかな反応を示しているのに対し、私は「悲しみ」や「怒り」といったネガティブな反応が出やすい傾向にあることに気が付きました。自分の思考の癖に気付けたことは、私にとって大きな一歩でした。

「安心して自分を出せる」という初めての成功体験

私にとって大きな転機となったのは、「Social Lab.」というプログラムに参加したことです。これは、「自分の趣味の話」や「好きな有名人」についてお互いに共有し合うグループワークでした。

人前で自分の話をすることに緊張していましたが、他の利用者の方々が本当に温かい態度で、真剣に私の話を聞いてくださいました。その瞬間、胸の奥がじんわりと温かくなり、「この空間、このメンバーの前であれば、安心して自分の意見を言っていいんだ」と、これまでにない深い安心感と自信を得ることができました。

自分の言葉を受け入れてもらえたという経験のおかげで、「我慢して爆発する」のではなく、「自分の思ったことを整理して、少しずつ相手に伝えてみよう」と、自分自身の変化を前向きに捉えられるようになりました。

障害者雇用での就労を目指し、ステップアップの道へ

エンラボに通い始めて変化の土台ができた今、これからは自分の感情や気持ちを、たとえ「悲しかった」「寂しかった」というネガティブなものであっても、勇気を出して相手に共有できるようになりたいと考えています。自分が持っているコミュニケーションの課題を、一歩ずつ改善していくことが現在の目標です。

将来的には、障害者雇用での就労を目指しています。体調や生活リズムと相談しながら、まずは勤務時間の少ないアルバイトや契約社員からスタートし、将来は正社員へのステップアップも目指せるような、自分に合った仕事に就けたらと考えています。

同じ悩みを抱える方へ

少しでも気になっている方がいれば、まずは見学をして、実際の雰囲気をのぞいてみるのがおすすめです。特に神奈川エリアにはいくつかの事業所があるので、見比べてみると「ここなら自分が通いやすそうだな」と思える場所が見つかるかもしれません。一人で悩まず、まずは優しい雰囲気を気軽に体感してみてほしいです。

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