HSPとは?特徴・診断(セルフチェック)・治療方法に関して説明します。

公開日:2024/03/29

日常生活で、「大勢の人と一緒にいると疲れてしまう」「他の人が怒られているのを自分のことのように感じてしまう」「音や匂いなどの刺激を感じやすく気分が悪くなることがある」などの悩みを感じている方は、もしかするとHSPなのかもしれません。

HSPとは、多くの人よりも刺激に敏感な気質がある人のことで、洞察力が深く共感力が高いなどの特徴がある反面、精神的なストレスや疲労を感じやすいという特徴も持っていると言われています。

今回はHSPの特徴や「HSPかも」と思ったときのチェックリスト、病院に行った方がいいのか、対処法はあるのかなどを紹介します。

HSPとは?

HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)とは、人一倍繊細で刺激に敏感な人と言う意味で、生まれつき感受性が強く様々な刺激に反応しやすい人々のことを表した言葉です。HSPの方は情報を深く処理し、共感能力が高く、物事の細部に目が行きやすいといった特徴があります。また、刺激への反応が精神的なストレスとなってしまうことも多く、場合によってはカウンセリングや刺激を減らす対処法などを行っていきます。HSPは病気などではなく生まれつきの気質で、人口の約5人に1人の割合でいるとも言われています。

HSPの由来

HSPはアメリカの心理学者のエイレン・N・アーロンによって提唱された概念で、英語で書くと「Highly Sensitive Person」、直訳すると「とても敏感な人」という訳になります。

 

その後日本でもメディアで「敏感さん」や「繊細さん」などの言葉で取り上げられたことを機に、SNSでも「私もHSPかもしれない」「あの人はHSPでは?」など発信が多くなり、多くの人に知られることになりました。関連の書籍もたくさん出版されており、インターネットでも情報がたくさん集まっています。さらに、最近では有名人も自身がHSPだと公表しているなど、注目が集まっています。

HSPとHSCの違い

HSPという言葉とともに、HSCという言葉も聞いたことがあるのではないでしょうか?

HSCとは、ハイリー・センシティブ・チャイルドの略で、敏感さを持つ子どものことを意味しています。

 

HSCもHSPと基本的には変わりがなく、生まれつき敏感な気質を持っている人のことです。年齢に応じて困ることがあり、子どもの場合は園や学校で感覚過敏で授業が受けられない、コミュニケーションがうまくいかないといったことが生じると言われています。

HSPの特徴

HSPの方は刺激に敏感な気質があると伝えましたが、より詳しい特徴として以下のようなものがあります。

 

  • 周囲の刺激に過剰に反応する
  • 情報を深く処理する
  • 疲労やストレスを感じやすい
  • 共感力が高い
  • 他者との境界線が薄い
  • 自分を否定しがち

 

ここから、それぞれを紹介していきます。

周囲の刺激に過剰に反応する

HSPの大きな特徴として、刺激への過剰な反応が挙げられます。HSPの方は視覚や聴覚など五感で受け取る刺激を感じやすく、例えば駅などで人が大勢行き交う様子やざわざわとした音、汗や香水などの匂いなどの五感に訴えてくる感覚に過剰に反応する傾向があると言われています。

 

また、急に雨が降るなど天候の変化にも敏感に反応することがあり、頭痛や気分の落ち込みなどの反応が出る方もいます。

情報を深く処理する

HSPの方は繊細な気質も持っていて、他の人と同じ情報を受け取っていても、より深い情報を読み取ることができるという特徴もあります。

例えば会議の場などで、参加者一人ひとりの仕草や雰囲気、言動などからその場の雰囲気を深く読み取れるなどがあります。深く情報を把握できるため、的を得た発言ができるという反面、じっくりと時間をかけて考える必要があり口頭で次々に発言しあう場は苦手な傾向があるようです。

共感力が高い

HSPの方は感情や情報への共感力が高いという特徴もあります。落ち込んでいる人の話を聞いているときに、そのイメージを敏感に感じるため、寄り添った対応ができる傾向があると言われています。

また、人だけでなく、小説や映画などの創作に対しても感情移入しやすく、没頭して楽しむことができる傾向があるとされています。

 

ただ、ニュースで痛ましい事件が報道されているときに、被害者に共感しすぎてしまい体調を崩してしまうといったリスクもあるため、情報との距離感は常に意識しておくといいでしょう。

他者との境界線が薄い

HSPの方は自分と他者の境界線が薄い方も多いと言われています。そのため、他者から言われたことなども、そのまま自分ごとにとらえて大きく影響を受けるという特徴があります。

疲労やストレスを感じやすい

HSPの方は上記のような特徴があることから、日常的に疲労やストレスを感じやすいとも言われています。

 

日常生活での五感から入る情報への過敏さや、人への共感力の高さや境界線の薄さ、それに深い情報処理など、HSPの方は常に神経を張り巡らせている状態と言えます。そのため、一つひとつの出来事に対して過度の負担がかかっていて、疲労やストレスをためやすくなっています。

自分を否定しがち

HSPの方は繊細であまり人と対立しない傾向があります。そのような傾向から何か問題が起こったときに、HSPの方は人のせいにせずに、「自分が良くなかった」「自分がああしていたら防げた」などと自分を責める傾向が見られます。客観的に見たらどちらが悪いということもない出来事でも、自責になってしまうため、ストレスをためたり本音を言えなくなってしまったりして悩んでいるという方もいます。

 

ここまで、HSPの方の特徴を6つ紹介してきました。HSPの特徴として、まず、情報や雰囲気などに深く入り込むことができるという利点が見られます。

 

一方、常に刺激や情報に触れていることが多く、あまりリラックスができていないという面もあるようです。

 

このことから、HSPはメディアなどでは「生きづらい人々」と表現されることもあります。しかし、自身のHSPの傾向を知って、自分に合った対策をすることで、困っていることを減らしていくことは可能です。その方法は後半にお伝えします。

 

HSP診断(セルフチェク)

自身が「HSPかも」と感じた時や、同僚や友人が「HSPの傾向がある?」と思ったときに、簡単にチェックできる方法があります。HSPは決まった基準があるわけではないため、このリストに当てはまったから必ずHSPと断言できるわけではありませんが、病院や支援機関に相談するための一つの材料としてみてください。

HSPのチェックリスト

「HSPかもしれない」という方は、次にあげる項目にどのくらい当てはまるかチェックしてみてください。

 

HSPの簡単チェックリスト

  • 機嫌が悪い人がいると話したいことも話せなくなる
  • 日常的に音や光などの刺激が気になる
  • 人と長い時間一緒にいるとぐったりしてしまう
  • 友人に連絡するときでも、30分以上悩んでしまう
  • 悲惨な事件のニュースを見ると落ち込んでしまう
  • 暴力シーンを見た後は気分が落ち込んでしまう
  • 行動する前に深く考える癖がある
  • 場の空気を過剰に読もうとする
  • 小さなミスも気にしてしばらく引きずってしまう
  • 他の人が怒られていても自分の心が痛む
  • 作業の様子を人に見られていると緊張して普段の力が出せない
  • 周囲の人の些細な変化にも良く気づく
  • 小説や映画などに触れると非常に心を動かされる
  • 悩み相談を受けているときに、相手の状況に強く共感する
  • 好ましい香りや音楽などに触れると心地よくなる
  • 子どものころから敏感な気質があった

ここでは、HSPの方が日常的によく見られる項目を挙げてみました。

生活の中で当てはまると思った項目が多ければ、HSPの傾向があるかもしれません。

 

HSP自体は病気ではなく、生活や仕事で役に立つスキルもたくさん持っています。自分の繊細さを活かしているという方は、そのままでもいいと思います。

ただ、HSPの傾向があり、そのことで困っている場合は次に障害する病院の受診やカウンセリングなども視野に入れて見るといいでしょう。

HSPかもと思ったら病院に行くべき?

HSPにおける困りごとがあり、病院の受診を考えている方もいると思います。ただ、どの病院を受診したらいいのか、どういった治療があるのか分かりづらく迷われている方もいるのではないでしょうか。

 

まず、HSPはあくまで人一倍敏感な気質であり、病気ではありません。しかし、HSPの方は日常的に刺激に強く反応するだけでなく、不安や恐怖を感じやすい方も多いと言われています。また、相手に共感することや、物事を深く考えることが得意な反面、些細なことに心を動かされてストレスをためてしまうという方もいます。そして、そういったストレスが続くことで、うつ病やパニック障害、適応障害などの精神的な病気につながってくる可能性もあります。

 

そのため、HSPの特徴とはまた違う不調を感じた場合は、精神科や心療内科の受診を検討してみるといいでしょう。

 

HSPの特徴とはまた異なる気になる症状を、精神症状と身体症状に分けて紹介します。

精神症状

  • 一日中気分が落ち込んでいる
  • 気分の落ち込みは2週間続いている
  • これまで楽しめたことも楽しめなくなる
  • 悲観的にある
  • 涙もろくなる
  • 物事への反応が鈍くなる
  • イライラしたり焦ることがある

身体症状

  • 食欲がなくなる
  • 眠れなくなる、または過度に寝てしまう
  • 疲れやすくなる
  • 頭痛や肩こりなど体の不調が出る
  • 胃の不快感、便秘や下痢などが生じる
  • めまいや口の渇きがある

 

このような心身の不調が現れている場合は、もしかしたらHSP以外の何か精神的な病気が隠されているかもしれません。一度精神科や心療内科の受診を検討してみましょう。

HSPの治療方法

HSPで病院を受診した場合の治療方法を紹介します。HSPは病気ではありませんが、カウンセリングや現れている症状への薬物療法などを行っていくことがあります。

また、治療法だけでなく、自分でできる刺激への対処法などもこの章で紹介していきます。

カウンセリング

HSPの治療ではカウンセリングを行うことが多いです。HSPの方は自身の気質と周りの環境によって「生きづらい」と感じている方も多いことから、まずは自分の特徴を理解することから始めます。HSPといっても特徴の現れ方や困っていることはそれぞれ違うため、自分の特徴の把握と、どのような状態を目指すのかといった目標を立て、認知行動療法などの手法を使いながら治療を進めていきます。

薬物療法

HSP自体は病気ではありませんが、先ほどのように精神や身体に症状が現れている場合には、その症状に合わせた薬物療法が行われる場合があります。

 

例えば、不眠がずっと続いている方には睡眠導入剤を処方し、緊張や不安が強く出ている方には抗不安薬などが用いられます。

場合によっては薬物療法で状態を落ち着けた後にカウンセリングをすることもあります。

TMS治療(磁気刺激治療)

TMS治療は、HSPの方の脳に磁気を当てる治療法です。磁気の刺激により、脳の機能を活性化させてHSPの敏感さを押さえる効果があるとされています。

 

この治療法は副作用がほとんどないと言われていて、薬物療法が合わなかった方にも行われることがあります。

個人でできるHSPの対処法

ここからは、個人でできるHSPの対処法をいくつか紹介していきます。

大まかに言うと入ってくる刺激を減らすことや、刺激そのものから遠ざかることが対処法として有効と言われています。

刺激を減らす

HSPの方は五感から入ってくる刺激に敏感なため、その刺激を物理的に減らしていく対処法があります。もちろん、刺激を感じる状況から離れることができれば一番なのですが、おそらく生活や仕事がある中では難しいでしょう。そこで、刺激を減らすためのグッズなどを使用していく方法を紹介します。

 

  • 視覚:つばのある帽子をかぶる、薄いサングラスをかける、職場では席にパーテーションをつける
  • 聴覚:耳栓をつける、ノイズキャンセリングイヤホンをつける、イヤーマフをつける、なるべく人から離れた席に変えてもらう
  • 触覚:洋服の素材を心地よいものにする、洋服のタグは切り取る、好きな触り心地のもの(ハンカチなど)を常に用意しておく
  • 嗅覚:マスクをつける(活性炭入りだと消臭効果があると言われている)、ハンカチに好きなアロマを染み込ませておく

 

などの方法があります。席にパーテーションをつけるなど個人では難しい対策を紹介しましたが、職場と相談しながらできる限り刺激を減らしていけるように頼んでみましょう。

リラックスできる方法を持つ

刺激への対策をしても、日中活動をしていればどうしても様々な刺激に触れ、疲れてしまうこともあるでしょう。

 

そこで、外出先や家などでリラックスできる方法を見つけておくことも有効な手と言われています。何がリラックスになるか人それぞれ異なると思いますが、例えば「ストレッチ」や「軽い運動」、「読書」、「音楽を聴く」、「好きなものを食べる」、「好きな香りを嗅ぐ」などがよく挙がります。

 

自分に合ったリラックス方法を確立できれば、日中でためたストレスもある程度は解消できるでしょう。

人と距離を置く

HSPの方は、人との関係で疲れてしまうという声を多く聞きます。そこで、たまにでもいいので、意識して人と接しない時間を作ることも対策として考えられます。

 

連絡が来るとすぐに反応していたのを、返事返すルールを作っておくことで距離感を保つことや、スマートフォンの電源を切る時間を作るなどちょっとした工夫でも大丈夫です。

 

また、日帰り旅行に出るなど、物理的に距離を離すとすっきりする場合もあります。

こちらも、それぞれ自身に合っている方法を探してみてください。

HSPの方に向いてる仕事

HSPの方で「向いている仕事がない」「前職は辞めてしまった」という方もいるでしょう。もちろん、すべての方に向いている仕事はありますが、HSPの特徴を理解したうえで困りごとが生じにくい仕事を選んでいくことは可能です。

 

まず、HSPの特徴として人一倍敏感で、五感から受ける刺激や人と接する場面で疲れてしまうことが多い、その反面共感力が高く、深く考えることができるというものがありました。

 

そういったHSPの特徴を踏まえて、まずは向いていない仕事から考えてみます。

 

HSPの方が向いていない傾向がある仕事例

  • ノルマが厳しい仕事
  • 変更や人の入れ替わりが多い仕事
  • 人と接することが多い仕事

 

HSPの方はじっくり考える傾向があるため、ノルマなど期限が厳密に決まっている職場だと力を発揮できない可能性があります。また、変更や入れ替わりが多い職場だと、情報量が多くなり、処理することに力を使ってしまうことが考えられます。人と接することが多い仕事では、刺激への過敏性が現れてくる可能性があると言えるでしょう。

 

では逆にHSPの方に向いている仕事はどのように考えればいいでしょうか。

基本的には特徴をプラスに活かしていける仕事や、働き方に融通が利く職場が向いていると言えるのではないでしょうか。

 

HSPの方が向いている傾向がある仕事例

  • 正確さを重視する
  • 創造的な仕事
  • 共感力の高さを活かせる仕事
  • 働き方が柔軟な職場

 

HSPの方はじっくりと考えて行動することができるため、行動力よりも正確さが求められる仕事の方が向いている傾向があると言えるでしょう。また、感受性の豊かさから様々なアイデアが思い浮かぶ人もいるため、創造的な仕事もマッチしていると言えるかもしれません。

 

共感力を生かせる仕事は基本的には人と接する仕事になりますが、大勢と接するわけではなく、少人数とじっくり関わっていく仕事であれば無理せず共感力を発揮することもできると思います。

 

最後は職場環境ですが、HSPの方は刺激に敏感なため、例えばフレックスタイムで満員電車を避けられたり、在宅勤務で自分の好きな空間で仕事ができるといった職場環境であれば、ストレスを感じる場面が少なく力を発揮することができる可能性があります。

 

今回挙げた仕事がすべてのHSPの方に向いているわけではありません。HSPは一つの大きな要素ですが、それとともに仕事をする目的や自分の興味関心も大きな仕事選びの大きな要素です。HSPの方への向き不向きも参考にしながら、自分自身に合った職場を探していきましょう。

HSPの方が活用できる相談先

HSPは病気や障害ではないため、専門の機関があまりなく、「どこに相談したらいいのだろう」と戸惑う方もいると思います。ここでは、HSPの方も相談できる窓口や支援機関を紹介します。

精神科/心療内科

先ほどHSPの治療方法でも紹介しましたが、HSPの悩みは精神科や心療内科で相談することができ、各種治療などを行うことが可能です。

 

どちらに行くか迷ったときは、抑うつなど精神症状が現れている場合には精神科を、不眠や頭痛など身体症状が強い場合は心療内科を受診するといいでしょう。

 

また、メンタルクリニックという看板を掲げている病院もあります。いずれも、精神的な不調について相談することが可能です。なお、一部の病院には「HSP外来」と、HSPの方向けの窓口を設置している場合があるので、近くの病院にある場合は受診してみてもいいでしょう。

民間のカウンセリングルーム

民間のカウンセリングルームでも、HSPの相談を受け付けています。カウンセリングルームの中には、「HSP向け」と謳っている場所もいくつかあります。公認心理師や精神保健福祉士など、HSPに詳しいカウンセラーによるカウンセリングを受けることができるようです。

 

また、場所によっては対面でのカウンセリングだけでなく、オンラインや電話でのカウンセリングをしていることもあるため、遠方だったり外出が難しい状況であっても利用することができます。

HSPの当事者会

HSPの方が集まって活動をしている当事者会や交流会に相談することができる場合もあります。当事者会はNPO法人などが運営しており、相談受付やHSPの方同士の交流イベント、HSPの生き方についての講演などを行っています。

 

交流会では同じHSPの方と話ができるため、日ごろなかなか伝わらない過敏さや困りごとについても共感をしてもらえるかもしれません。こういった取り組みもオンラインで行っている場合もあります。インターネットなどで検索すると見つけることができるでしょう。

仕事の相談窓口

HSPの方の中で現在仕事で悩みがある方は、仕事について相談できる窓口を利用してみてもいいでしょう。厚生労働省の「こころの耳相談」には、電話、SNS、メールで相談できる窓口が掲載されています。具体的な仕事の悩みを相談することができるため、気になる方は問い合わせてみてもいいでしょう。

 

また、仕事についての相談窓口はお住いの自治体にも設置されていることがあります。こちらも気になる方は自治体のホームページをチェックしてみるといいでしょう。

 

参考ページ:厚生労働省「こころの耳 相談窓口案内」

地域若者サポートステーション

地域若者サポートステーションとは、厚生労働省が運営している若者(15~49歳まで)へ仕事をするためのサポートを提供している機関です。病気や障害の有無にかかわらず利用することができます。

 

こちらも仕事について悩みがある方が利用する機関で、コミュニケーション講座や職業体験などを受講することができます。HSPの方でコミュニケーションや適職について学んでみたいという方は問い合わせてみてもいいでしょう。

自立訓練(生活訓練)

自立訓練(生活訓練)は障害のある方を対象として、自立した生活を営めるように、必要なスキルを身につける訓練を提供する支援機関です。

自己分析やコミュニケーション、仕事の進め方などを学ぶことができる事業所もあります。

 

HSPの影響でうつ病やパニック障害などを発症している方は、利用対象となります。

 

自立訓練(生活訓練)事業所のエンラボ カレッジでは、自己理解のプログラムなどを通して、自分の特徴を把握し、どのような刺激に弱く、どうすれば軽減できるかといった対策や対処法をスタッフと一緒に考えていくことができます

 

他にも、コミュニケーションで気にし過ぎてしまうことに困っている方は、座学のプログラムや事業所内外での実践をスタッフと振り返り、整理を行いながら自分にとって適切なコミュニケーションを見つけていきます

 

利用できる可能性は自治体などにより異なります。日常生活や仕事で困ったことがある方は、一度ご相談ください。

HSP まとめ

HSPとはハイリー・センシティブ・パーソンの略で、人一倍刺激に敏感な人という意味があります。アメリカの心理学者エイレン・N・アーロンによって提唱された概念で、視覚や聴覚など五感から入る刺激に過剰に反応することや、物事を深く処理する力、共感力の高さなどが特徴として挙げられます。

 

その反面HSPの方は刺激に対してストレスや疲労をためやすい傾向もあり、うまくいかないことが続くとうつ病などの精神的な病気につながる可能性もあります。

 

そのため、病院やカウンセリングルームなどの機関を活用し、自分のことを把握して刺激を減らす工夫などを行っていくことで辛さを軽減させていきます。

 

対処法を考えていくことは、一人では難しいことも多いと思います。活用できる支援機関に頼りながら、自分が生きやすくなる工夫をしていくといいでしょう。

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