社交不安障害と向き合う7か月。自立訓練で自己理解を深め前へ【エンラボストーリー】
公開日:2026/04/27
「また体調を崩してしまうのではないか」と、将来への強い不安と自信のなさを抱え、立ち止まっていた日々。
働きたい気持ちがありながらも、自分の状態をうまく説明できないもどかしさを感じていた中で、自己理解を深められる場としてエンラボでの自立訓練をスタートしました。
「いきなり就職を目指さなくてもいい」という安心感の中、週2日の通所から少しずつ生活リズムを整えていきました。
プログラムを通じて曖昧だった感情を言葉にする術を学び、「できない自分」を責めるのではなく客観的に捉えられるようになったことが、大きな変化につながりました。
現在は自分に合った環境で、無理をせず安定して働き続けているプロセスを詳しく語っていただきました。
プロフィール
- Iさん
- 年代:20代
- 診断名:社交不安障害
- エンラボ歴:7ヶ月
自身の困りごと
・家族や仕事のストレスで心身のバランスを崩す
・「また体調を崩すのでは」という再発の恐怖
・今後の働き方のビジョンが全く見えない
・自分の状態を周囲にうまく説明できないもどかしさ
・意欲はあるが自信が伴わず、気持ちが落ち着かない
エンラボとの出会い|支援者からの紹介で知った自立訓練
エンラボを知ったきっかけは、ハローワークの専門援助部門の方からの紹介でした。
「今は無理に就職を目指すより、まずは自己理解を深められる場所がある」
そう教えてもらい、自立訓練という選択肢があることを初めて知りました。
「いきなり就職を目指さなくてもいいんだ」と思えたことで、気持ちが少し楽になったのを覚えています。
見学で感じた第一印象|「ここなら大丈夫かもしれない」
初めて見学に行ったとき、スタッフさんがとても優しそうだったことが印象に残っています。
緊張していた私に対して、無理に話を引き出すこともなく、落ち着いた距離感で接してくれました。
「ここなら、自分のペースで通えそう」
そう感じられたことが、利用を考えるうえでの大きな安心感につながりました。
利用を決めた理由|自己理解を深められそうだと思えたから
エンラボを利用する決め手になったのは、自己理解にしっかり向き合えそうだと感じたことです。
これまで、自分の不調や不安を
「なんとなくしんどい」「うまくいかない」
という曖昧な感覚でしか捉えられていませんでした。
エンラボなら、自分の気持ちや特性を言葉にして整理できるかもしれない。
そう思えたことが、大きな後押しになりました。
通い始めの通所ペース|週2日から、少しずつ
利用を始めた当初は、週2日の通所からスタートしました。
いきなり無理をせず、「まずは通うことに慣れる」
ことを大切にしていました。
体調や気持ちの変化を見ながら少しずつ通所日数を増やし、現在は週5日通えるようになっています。
利用の目的|自分の凸凹を知ること
エンラボを利用した一番の目的は、自分の得意なこと・苦手なこと(凸凹)を知ることでした。
「できない理由」を探すのではなく、
「どうすれば楽になるのか」「どうすれば続けられるのか」を考えられるようになりたい。
そんな思いで、日々のワークに取り組んでいました。
印象に残っているプログラムとエピソード
特に印象に残っているのは、感情学・コミュニケーション・Social Lab. のプログラムです。
感情学では、これまで曖昧だった気持ちを言葉にする練習を重ねました。
「不安」「緊張」「疲れ」などを細かく分けて考えることで、自分の状態を客観的に見られるようになったと感じています。
また、利用し始めの頃に仲良くなった数人と近くのカフェに行った際、偶然テレビの取材を受けたことも印象的な出来事です。
人と一緒に外に出て過ごせたその時間は、当時の自分にとって大きな一歩でした。
利用前の困りごとの変化|感情を言葉にできるように
エンラボに通い始めてから、感情を以前よりも細かく言語化できるようになったと感じています。
「なんとなく不安」ではなく、
「何に不安を感じているのか」「どういう状況が苦手なのか」
を整理できるようになり、気持ちが少し楽になりました。
成長を感じていること|自分を受け止められる瞬間が増えた
一番の変化は、自分自身を受け止められる瞬間が増えたことです。
できない自分を責めるのではなく、
「今はこういう状態なんだ」と捉えられるようになりました。
その考え方が、次の行動につながっていると感じています。
現在の暮らしと働き方|障害者雇用での就労
現在は、旅行関連の事業を行う企業の特例子会社で、障害者雇用として事務補助の仕事をしています。
週4日勤務で、主にデータ入力などの業務を担当しています。
マニュアルが整っており、分からないことは相談できる環境があるため、安心して働くことができています。
「無理をしなくていい」「困ったら聞いていい」
そう思える職場に出会えたことは、自分にとってとても大きなことでした。
また、社内では障害者スポーツや手話講座などのコミュニティ活動も行われており、仕事以外の面でも人とつながれる機会があります。
働くだけでなく、「ここにいていい」と感じられることが、今の安定につながっています。
これからの目標|体調と生活のバランスを大切に
これからも、無理をせず、体調と相談しながら働き続けることを大切にしたいです。
「頑張りすぎないこと」も、自分にとっては大切なスキルだと、今は感じています。
エンラボで過ごした時間は、
自分をより深く理解するために、たくさん時間を使えた期間でした。
その積み重ねが、今の安心して働けている自分につながっています。
読者へのメッセージ
エンラボでは、いろいろな考え方や感じ方に触れることができます。
最初は不安や緊張があるかもしれませんが、その分、視野が広がる場所だと思います。
少しでも気になっている方は、無理をせず、まずは見学からでも大丈夫です。
「今は立ち止まっているだけ」
そう思える時間が、きっと次につながると思います。