自立訓練はなにをする場所?プログラムの内容や他のサービスとの違いについて解説!
公開日:2025/03/28

自立訓練(生活訓練)の利用を検討する時、そもそも自立訓練(生活訓練)が何をする場所なのかわからない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
自立訓練(生活訓練)では、調理や掃除、買い物といった基本的な生活スキルから、体調管理、コミュニケーション能力、さらには就労支援まで、多岐にわたるプログラムが提供されています。
それぞれのプログラムは個別のニーズに合わせて設計されており、利用者が無理なく自分らしい生活を築けるようサポートします。
この記事では、自立訓練の概要や提供プログラム、利用方法についてわかりやすく解説します。
自立訓練とは
自立訓練(生活訓練)は、障害のある方が自立した生活を送るために必要なスキルや知識を身につけることを目的とした福祉サービスの一つです。このサービスには、大きく分けて「機能訓練」と「生活訓練」の2種類があります。本記事では、日常生活の維持・改善を目指す「生活訓練」がなにをする場所なのか解説します。
自立訓練(生活訓練)についてもっと詳しく知りたい方は、関連記事をぜひ参照してみてください。

自立訓練(生活訓練)とは?対象者・利用期間・プログラム内容などについて解説します。
自立訓練(生活訓練)はなにをする場所?
自立訓練(生活訓練)では、「自立した日常生活を送るための生活スキル系プログラム」「心身の健康を維持し、自分の状態を把握するための体調管理系プログラム」「他者との円滑な関係を築くためのコミュニケーション系プログラム」「就職・復職や健康に働き続けるための就労支援系プログラム」など、さまざまなプログラムが用意されており、障害のある方が日常生活や社会活動を自立して行えるようになるようサポートしています。
施設ごとに提供されるプログラムは異なりますが、利用者個別のニーズに応じたプログラムを組むことが可能です。
①生活スキル系プログラム
生活スキル系プログラムでは、日常生活を自立して送るために必要な基本スキルを学びます。たとえば以下の内容があります。
調理実習
栄養バランスを考えた食事作りや調理器具の使い方、衛生管理を学ぶ実践的なプログラムです。
掃除・整理整頓
効率的な掃除方法や整理整頓の手順を学び、清潔な生活空間を保つ習慣を身につけます。
買い物トレーニング
スーパーでの商品の選び方や予算内での買い物計画を実践形式で学びます。
②体調管理系プログラム
身体と心の健康を維持・向上させるための習慣作りを目指します。主な内容は以下の通りです。
服薬管理
薬の服用スケジュールを守るための管理方法を学びます。リマインダーなどのツール活用もサポートします。
生活リズムの改善
睡眠・食事・運動のバランスを整えるためのトレーニングやアドバイスが行われます。
体調記録
日々の体調を記録することで、自分の身体の状態を把握し、健康管理に役立てます。
感情のセルフマネジメント
ネガティブな思考パターンを見直し、前向きな考え方を養います。
自己理解と自己表現の強化
自分の気持ちを適切に表現し、相手に伝える力を養います。
安心できる環境作り
快適な居住空間の整え方や、気持ちを落ち着かせるアイテムの活用方法を考えます。
③コミュニケーション系プログラム
他者との円滑な関係を築くためのスキルを磨くプログラムです。具体的には下記のようなプログラムがあります。
対人スキルトレーニング
ロールプレイを通じて会話の基本マナーや適切な話し方を練習します。
自己表現ワークショップ
自分の感情や考えを適切に伝える方法を学びます。
グループディスカッション
他者の意見を尊重しながら自分の意見を述べる練習を行います。
④レクリエーション系プログラム
自分の得意なことを見つけたり、他者と協力することを実践的に学ぶプログラムです。主な内容は以下の通りです。
創作活動
手芸や音楽を通じて自己表現やリラックス効果を促します。
スポーツ活動
軽い運動を取り入れ、体力向上とストレス解消を図ります。
地域イベント参加
地域の催し物やボランティア活動を通じて、社会参加の機会を増やします。
⑤就労支援系プログラム
自立訓練の中で、働くために必要なスキルや知識を体系的に学び、就職活動から職場での定着までのサポートを受けることも可能です。すべての自立支援事業所で就労支援系プログラムが充実しているとは限りませんが、ここではエンラボカレッジで行っているプログラム例を紹介します。
自己分析
自分の特徴、得意・不得意をまとめ、自分の凸凹と職場や生活の場面で必要なサポートが伝えられる『自分/支え方マニュアル』を作成します。
スキルアッププログラム
スキルチェックを行って業種の向き・不向きを調べ、就職活動や職場定着に必要なスキルを学びます。
就職活動サポート
履歴書や職務経歴書の作成をサポートし、自分に合う職場環境や条件の整理を行います。
職場定着サポート
実際に職場で働いている場面を想定した、困りごとに対しての対処(自分で工夫できること)や配慮(周囲へお願いしたいサポート)の実践を行います。
エンラボカレッジの自立訓練プログラム
エンラボカレッジでは、自立訓練を目的とした8種類・300以上のプログラムを提供しています。これらのプログラムは、座学と実践を繰り返しながら、一人ひとりの困りごとを8つの角度から丁寧に分析することで、“なぜ困っているのか?”を明確にし、適切な対策を見つけることを目指します。
また、ただテキストを進めるだけでなく、それぞれの「価値観」や「考え」を共有することで、お互いの違いを知り、自分自身の特徴に気づくことができます。これにより、職場や日常生活での困りごとに対する工夫や対処法、周囲に求めるサポートを整理する力を養います。
エンラボカレッジの8つのプログラムとは
1. 感情学
喜怒哀楽の表現方法や、自分の考え方のクセ・身体の反応を理解することで、自分を支える感情と気をつけたい感情を研究します。これにより、仕事や生活での感情の波を抑え、安定して過ごせる方法を見つけます。
2. コミュニケーション
伝え方や聞き方をはじめ、職場や生活の場面で「人と円滑に心地よく付き合う」ためのコツを学びます。言葉にされることが少ないコミュニケーションのポイントを理解し、実践に活かします。
3. My Lab.
自分の特徴や得意・不得意を整理し、職場や生活の場面で必要なサポートを伝えられる『自分/支え方マニュアル』を作成します。
4. アクティビティ
他者との違いを通して自身の感覚特性を知り、日常生活や仕事、人付き合いにどのように適応していくかを学びます。適応力を身につけることで、社会でのストレスを軽減できます。
5. Life Lab.
仕事・生活習慣・人間関係・休暇の4つの軸を中心に、自分の理想的なライフワークバランスを考えます。「未来」のために「今」できることを整理し、より充実した人生を設計します。
6. ソマティック Lab.
自分の心や身体の状態に意識を向け、不調に気づくことを目的としています。緊張している部分を緩め、穏やかな心身の状態を維持する方法を学びます。
7. Social Lab.
イベントの企画・運営、ゲーム、テーマトークなどを通じて、自分に合った人付き合いの楽しみ方や集団の中での過ごし方を実践的に学びます。
8. スキルアップ
働く目的や心構えを学び、スキルチェックを通じて自分に合った職業を見極めます。就職活動や職場定着に必要なスキルを学び、実践力を高めます。
エンラボカレッジの自立訓練プログラムは知識を学ぶだけでなく、「実践を通して自分を知る」ことを大切にしています。職場や日常生活での困りごとに対処し、自分らしく生きる力を身につけるための自立訓練です。
エンラボカレッジのプログラムに興味がある方は、ぜひ見学や体験にお越しください。
自立訓練(生活訓練)と精神科デイケア・就労移行支援の違い
自立訓練(生活訓練)は、障がいのある方が日常生活を自立して送るための支援を提供します。一方で、精神科デイケアや就労移行支援は異なる目的を持つ福祉サービスです。精神科デイケアは心のケアを目的とし、医療機関で提供されるプログラムが中心です。就労移行支援は、一般就労を目指したスキルや知識を学ぶ支援です。
①自立訓練と精神科デイケアの違い
精神科デイケアは、医療機関が提供する心の健康や社会適応を目的としたサービスで、医師や看護師、臨床心理士などの医療専門職が支援を行う点が特徴です。
プログラム内容には以下のようなものがあります。
・レクリエーション活動:心のリフレッシュや交流の場を提供する。
・認知行動療法:考え方や行動パターンの改善を目指す心理療法。
・ソーシャルスキルトレーニング(SST):対人スキルの向上を目指すトレーニング。
一方、自立訓練(生活訓練)は、生活スキルの習得に重点を置きつつ、コミュニケーションや就職支援など、より幅広い支援を受けることが可能です。支援は、生活支援の専門家が担当します。また、精神科デイケアの利用には健康保険が適用されるのに対して、自立訓練(生活訓練)は福祉サービスのため、前年の収入次第では無料で利用できる場合があるという点も異なります。
自立訓練と就労移行支援の違い
就労移行支援は、障がいを持つ方が一般就労を目指すためのスキルや知識を提供するサービスです。支援スタッフは就労支援の専門家が中心で、働くための具体的な支援を提供します。
具体的なプログラム内容は下記の通りです。
・職業訓練:働くための基本スキルの習得。
・ビジネスマナー研修:職場で必要な礼儀やコミュニケーションを学ぶ。
・就職活動のサポート:履歴書の書き方や面接練習を行う。
・就職後の定着支援:職場環境への適応をサポート。
一方、自立訓練(生活訓練)は、復職や就職を目指して、生活改善から就職、その後の「健康的に働き続ける」ことを包括的に目指します。たとえば、生活リズムの確立やコミュニケーション能力の向上など、働く前に必要な基盤となるスキルを身につけつつ、自分らしい働き方の発見や実践的な就職支援を受けることもできます。
自立訓練(生活訓練)と就労移行支援の違いについてもっと詳しく知りたい方は、関連ページを参照してください。
【関連ページ】
自立訓練(生活訓練)を利用するためには?
自立訓練(生活訓練)の利用を希望する場合、「自分は自立訓練(生活訓練)を利用できるのか」「自分には自立訓練(生活訓練)が合っているのか」と疑問に感じるかもしれません。自立訓練(生活訓練)を利用するにあたって、不安や疑問を感じている場合は、まず事業所に行って見学や相談をしてみると良いでしょう。
エンラボカレッジでは、自立訓練(生活訓練)に関する無料相談やプログラム見学、体験が可能です。まずは以下の関連ページをご覧いただき、詳しい情報をご確認ください。

自立訓練(生活訓練)とは?対象者・利用期間・プログラム内容などについて解説します。
①相談・見学
まず、自分が利用したい自立訓練(生活訓練)を提供している事業所に相談・見学を行います。
エンラボカレッジでは、プログラム内容や利用についての相談が可能です。施設見学も随時受け付けていますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
②体験
実際にプログラムの一部を体験することで、自分に合った内容かを確認できます。自立訓練は事業所によってプログラム内容が大きく異なります。自分が実現したい生活を目指せるプログラムなのか、また無理なく自分が通い続けることができそうかなど、体験時に確認してみましょう。
③利用申請
通いたい事業所が決まって利用を希望する場合は、市区町村窓口で「障害福祉サービス受給者証」の交付手続きを進めます。手続きには1ヶ月〜2ヶ月程度かかることが多いようですが、詳しくは市区町村窓口にお問い合わせください。
障害福祉サービス受給者証が交付されたら、事業所と契約をして本利用が開始できます。
エンラボカレッジでは受給者証の取得に関するご相談やサポートも行っております。お気軽にご相談ください。
自立訓練は何をする場所のまとめ
自立訓練(生活訓練)は、障害のある方がより自立した生活を送れるよう、幅広い支援を提供する福祉サービスです。主なプログラムには、調理や掃除、買い物などの「生活スキル系プログラム」、健康維持を目的とした「体調管理系プログラム」、他者との交流を深める「コミュニケーション系プログラム」、楽しみながら学べる「レクリエーション系プログラム」、就労に向けた準備を行う「就労支援系プログラム」などがあります。これらのプログラムを通じて、利用者は日常生活で必要なスキルを習得し、社会とのつながりを深めることができます。
また、自立訓練は精神科デイケアや就労移行支援とは異なり、生活全般の自立を目指した支援が中心です。そのため、働く準備の前段階として利用する方にも適しています。
自立訓練を活用すると、障害のある方が自分らしい生活を実現するためのサポートが受けられます。エンラボカレッジでは、一人ひとりに合わせたプログラムで、自立した生活を送るためのスキルの獲得などをサポートします。自立訓練の利用に迷っている方は、ぜひ無料相談の機会をご活用ください。