自立訓練の利用対象者とは?アルバイトとの併用や何歳から利用できるかを紹介します
公開日:2025/03/28

自立訓練の利用を検討する時、「自立訓練はどのような人が利用できるのか」「自分も自立訓練を利用できるのか」と不安に感じる方も少なくないでしょう。
この記事では、自立訓練の対象者や、自立訓練は何歳まで利用できるのか、自立訓練とアルバイトの併用は可能なのかなど、利用を検討する際の疑問について解説します。
また、自立訓練が自分に合っているか相談できる機関・事業所についても紹介していますので、自立訓練の利用を検討している方はぜひご確認ください。
自立訓練の対象者
自立訓練は、障害のある方が自立した生活を送れるように支援・訓練を行う福祉サービスのひとつです。障害のある方が、社会の中で自分らしく生活できるよう、必要なスキルを身につけることを目的としています。
自立訓練は、大きく分けて「生活訓練」と「機能訓練」の2種類があります。
- 生活訓練:日常生活のスキル向上や社会適応能力の向上を目指す訓練
- 機能訓練:身体的な障害に対するリハビリや身体機能の回復を目的とした訓練
また、昼間に一般就労をしていたり、その他障害福祉サービスを利用していたりする場合、一人暮らしや社会生活を自立して送るためのスキルを身につけるため、「宿泊型自立訓練」を利用することもできます。
自立訓練について幅広く知りたい方は、関連記事もご参照ください。

自立訓練(生活訓練)とは?対象者・利用期間・プログラム内容などについて解説します。
①自立訓練(生活訓練)の対象者
自立訓練(生活訓練)は、生活能力の維持・向上のため、一定期間の訓練が必要な精神障害や発達障害、知的障害などがある方が対象です。
厚生労働省による利用者の定義は、下記の通りです。
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地域生活を営む上で、生活能力の維持・向上等のため、一定期間の訓練が必要な障害者 (具体的には次のような例)
① 入所施設・病院を退所・退院した者であって、地域生活への移行を図る上で、生活能力の維持・向上等を目的とした訓練が必要な者
② 特別支援学校を卒業した者、継続した通院により症状が安定している者等であって、地域生活を営む上で、生活能力の維持・向上などを目的とした訓練が必要な者 等
引用:自立訓練(機能訓練・生活訓練)に係る 報酬・基準について ≪論点等≫
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具体的には、下記のような悩みがある方が対象になる可能性があります。
- 自立した日常生活を送るために必要なスキルに不安がある方
- 生活リズムが乱れがちで、一人暮らしや地域社会での自立に困難を感じている方
- 人間関係の構築が苦手で、社会的マナーやコミュニケーション能力を磨きたい方
生活訓練では、自立(事業所によっては就職)に向けたさまざまなサポートを受けることができます。自立訓練では何をするのか、より詳しく知りたい方は下記を参照してください。
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②自立訓練(機能訓練)の対象者
自立訓練(機能訓練)は、身体的な障害があり、日常生活での動作改善が必要な方が対象です。
厚生労働省による利用者の定義は、下記の通りです。
————————————-
地域生活を営む上で、身体機能・生活能力の維持・向上等のため、一定期間の訓練が必要な障害者(具体的には次のような例)
①入所施設・病院を退所・退院した者であって、地域生活への移行等を図る上で、身体的リハビリテーションの継続や身体機能の維持・回復などを目的とした訓練が必要な者
②特別支援学校を卒業した者であって、地域生活を営む上で、身体機能の維持・回復などを目的とした訓練が必要な者等
引用:自立訓練(機能訓練・生活訓練)に係る 報酬・基準について ≪論点等≫
————————————-
具体的には、下記のような悩みがある方が対象になる可能性があります。
・生まれつきの病気や障害などにより、日常生活の動作をスムーズに行うことが難しい方
・病気や怪我の後遺症により、特定の身体機能の回復が必要な方
機能訓練では、専門的なリハビリを通じて、生活の質を向上させることを目指します。
③自立訓練(宿泊型)の対象者
自立訓練(宿泊型)は、夜間や休日に、事業所の設備を活用しながら、日常生活能力を向上させる支援や生活相談を受けたい方が対象です。
厚生労働省による利用者の定義は、下記の通りです。
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自立訓練(生活訓練)の対象者のうち、日中、一般就労や障害福祉サービスを利用している者であって、地域生活への移行に向けて、一定期間、宿泊によって帰宅後における生活能力等の維持・向上のための訓練が必要な者(具体的には次のような例)
①特別支援学校を卒業してた者であって、ひとり暮らしを目指して、更なる生活能力の向上を図ろうとしている者
②精神科病院を退院後、地域での日中活動が継続的に利用可能となった者であって、更なる生活能力の向上を図ろうとしている者
引用:自立訓練(機能訓練・生活訓練)に係る 報酬・基準について ≪論点等≫
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具体的には、下記のような悩みがある方が対象になる可能性があります。
・まだ一人暮らしを行うことが難しいものの、将来的に自宅やグループホームからの独立を考えている方
・夜間なども含めて、規則正しい生活習慣を身につけるために、訓練施設での生活が必要な方
・支援スタッフのサポートを受けながら、より実生活に近い環境で訓練を行いたい方
宿泊型自立訓練では、実際の生活環境に近い施設での訓練を行い、よりスムーズな自立を目指します。
このように、自立訓練は生活訓練・機能訓練・宿泊型でそれぞれ対象者や目的が異なります。
自立に向けて適切な訓練を選択し、必要なスキルを身につけることで、より充実した生活を送ることが可能になるでしょう。
自立訓練はアルバイトと併用できる?
自立訓練(生活訓練)を利用している間にアルバイトをすることができるかどうかは、自治体によって異なります。
原則として、アルバイトや雇用契約を結んで働くことは、就職能力があると見なされるため、自立訓練(生活訓練)の利用が認められない場合が多いです。しかし、特定の自治体では、アルバイトとの併用を許可しているケースもあります。
自立訓練(生活訓練)は通常、日中の時間帯(例えば、10:00〜16:00)に行われるため、アルバイトをするのであれば、夕方や夜の時間帯になることが一般的です。
この場合、訓練に支障が出ないよう、アルバイトのスケジュールや労働内容には十分な配慮が必要です。具体的には、過労を避け、生活訓練の目的である日常生活の向上に支障をきたさない範囲で働くことが求められます。
そのため、アルバイトを希望する場合は、事前に担当のケースワーカーや自治体に相談し、条件や注意点を確認しておくことが重要です。
自立訓練は何歳まで使える?
自立訓練(生活訓練)の利用には年齢制限があるのか気になる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、自立訓練(生活訓練)の対象年齢や利用期間について詳しく解説します。
①自立訓練(生活訓練)の対象年齢
自立訓練(生活訓練)の対象年齢は、一般的には障害者総合支援法に基づき、15歳以上〜65歳未満の方です。
しかし、重要なのは「自立を目指すための能力向上が必要かどうか」です。そのため、年齢に関わらず、必要が認められれば支援を受けられる場合もあります。
年齢制限に関しては自治体によって異なる場合があるため、事前に自治体や施設に確認しておきましょう。
②自立訓練(生活訓練)の利用期間
自立訓練(生活訓練)の利用期間は原則として2年間です。
しかし、長期入院やその他の理由でさらに支援が必要と認められる場合、利用期間を延長することができる場合があります。
自治体によって延長できる期間やその条件が異なるため、詳しくは自治体の障害福祉窓口で確認をする必要があります。
自立訓練(生活訓練)の利用料金は?助成制度はある?
自立訓練(生活訓練)は、障害者が自立した生活を送るための支援を目的とした福祉サービスであり、利用者が支払う料金や助成制度について理解しておくことが重要です。
ここでは、料金体系と助成制度について解説します。
自立訓練(生活訓練)の利用料金
自立訓練(生活訓練)は障害福祉サービスの一つで、利用者は一定の自己負担をする必要があります。
障害福祉サービスの自己負担額は、所得に応じて負担上限月額が設定されており、その月の利用サービス量にかかわらず、自己負担額の上限を超えることはありません。
世帯収入区分による負担上限月額は下記の通りです。
自立訓練(生活訓練)の助成制度について
自立訓練を受ける際、経済的な負担を軽減するために、助成金や補助金を受けることができる場合があります。これらの助成金制度は、各自治体が地域の福祉支援の一環として助成金を提供しています。
また、障害者総合支援法に基づく公的支援により、受給者証を取得している場合、追加の助成金や補助金を受け取ることができることもあります。
例えば、一定の条件を満たすことで、送迎費用など訓練に必要な費用が軽減されることがあります。
助成金や補助金の内容、条件については自治体ごとに異なるため、利用を開始する前に詳細を自治体の障害福祉窓口で確認しておきましょう。
自立訓練の利用対象かどうか知りたいときはどうすればいい?
自立訓練(生活訓練)の利用を検討する場合、「自分は自立訓練の利用対象なのか」「自立訓練は自分に合っているのか」と不安に感じる方も少なくないでしょう。
自立訓練の利用を開始する前に、専門的な知識や経験がある福祉窓口や事業所で相談してみることがおすすめです。
自治体の福祉窓口に相談する
自治体の福祉相談窓口では、各種福祉サービスや支援制度についての最新情報を提供しています。
自分の状況や必要とする支援内容を伝え、どのサービスが利用できるかを詳しく確認しましょう。
自治体の担当者が、必要な書類や手続きについても説明してくれるため、初めての方でも安心して相談できます。
相談支援専門員に問い合わせる
相談支援専門員は、障害福祉サービスを受けるための専門的なサポートを提供しており、個別の支援計画やサービスの利用について助言してくれます。
特に、自立訓練を受けたいものの、具体的にどのサービスが自分に合うか分からない方には、相談支援専門員に連絡し、自立訓練の利用可能性や具体的にどのような支援が受けられるか、確認すると良いでしょう。
利用したい事業所に直接相談する
自立訓練を行っている事業所に直接相談することも有効です。
事業所では、実際のプログラムの内容や対象者の条件について、より具体的な情報を得ることができます。
エンラボカレッジでは、自立訓練(生活訓練)のプログラムの見学や、自分に合った内容かどうかを確認するための無料相談・無料体験を提供しています。
実際に施設を訪れ、プログラムの様子を見学することで、より自分に適した支援が受けられるかを確認できるため、安心して利用を決めることができます。
自立訓練の利用について悩んでいる方はお気軽にご相談ください。
自立訓練の対象者 まとめ
自立訓練(生活訓練)は、障害のある方が社会で自立した生活を送るために必要なスキルを身につけるための支援サービスのことを指します。
大きく分けて「生活訓練」と「機能訓練」の2種類があり、それぞれが異なるニーズに応じた支援を提供しています。
生活訓練の対象者としては、自立した日常生活を送るために必要なスキルに不安がある方などが挙げられ、生活訓練を通じて自立に向けた支援を受けることができます。
一方で、機能訓練の対象者としては、身体的な障害があり、日常生活での動作改善が必要な方が挙げられ、専門的なリハビリを受けることができます。
自立訓練を利用する場合、まず「自分が対象者に該当するか」「自立訓練が自分に合っているか」を事前に確認することが重要です。
利用する前に、自立支援を提供している事業所に相談し、自分の状況に合った支援が受けられるか、どの訓練が適切かを確認しましょう。
エンラボカレッジでは、無料でプログラム内容や条件について相談が可能です。
自立訓練を通じて、より充実した生活を送るために、必要なスキルや支援を受けることができるのか、ぜひ利用開始前に確認してみてください。