ASD(自閉スペクトラム症)とは|大人の特徴・診断・仕事と支援先
更新日:2026/05/31
場の空気がうまく読めない、こだわりの強さで予定変更がつらい、感覚の過敏さで職場が消耗する――こうした困りごとから、ASDという言葉にたどり着く方が増えています。
ASD(自閉スペクトラム症)は、社会的コミュニケーションの困難とこだわり・反復行動を中心とする発達障害で、2013年のDSM-5で自閉症・アスペルガー症候群・広汎性発達障害がひとつの連続体に統合されました。
定義・症状・原因・診断のあらまし、大人の仕事での困りごと、自立訓練や就労移行などの支援先までを、医療機関での受診を前提にお伝えします。
本記事では、大人のASDの定義・症状・原因・診断・仕事での困りごと・支援先について紹介します。
ASD(自閉スペクトラム症)とは?
ここから、ASDの定義と関連用語の関係を順に見ていきましょう。
なぜ「自閉スペクトラム症」と呼ぶ?
「自閉スペクトラム症」は、英語の Autism Spectrum Disorder の訳語で、頭文字を取って「ASD」と表記されます。
医学・福祉の文脈では「自閉スペクトラム症/ASD」、研究や論文では「自閉症スペクトラム障害」、一般書籍や報道では「自閉症スペクトラム」など、表記にゆらぎがあります。
いずれも同じ概念を指していますが、本記事では現在の公的文書で標準的に使われる「自閉スペクトラム症(ASD)」を基本表記として用います。
「スペクトラム」とは「連続体」を意味し、「症状の強い人から弱い人までが、はっきりした境界線なくゆるやかにつながっている」というニュアンスを含む言葉です。
「自閉症かそうでないか」を白黒で分けるのではなく、「特性が強いほうにあるのか、弱いほうにあるのか」という連続的な見方で捉える――これがDSM-5以降のASDの基本的な考え方です。
自閉症・アスペルガー症候群とどう違う?
ASDは、もともと別々の診断名として扱われていた複数の障害を、ひとつの連続体として再編した概念です。
2013年に米国精神医学会が発表した診断基準DSM-5以前は、次のような診断名で整理されていました。
自閉症(自閉性障害):3歳以前に発症し、社会的相互作用の障害・言語コミュニケーションの障害・反復的な行動の3つが揃って認められる状態。
アスペルガー症候群:知的発達と言語発達には大きな遅れがないものの、対人関係の困難とこだわりの強さが認められる状態。
広汎性発達障害(PDD):自閉症・アスペルガー症候群・特定不能の広汎性発達障害などをまとめた上位カテゴリー。
特定不能の広汎性発達障害(PDD-NOS):自閉症やアスペルガー症候群の診断基準は満たさないが、社会性の困難やこだわりがあり、生活に支障が出ている状態。
DSM-5では、これらを「症状の重さに連続性があるなら、別々の診断名で分ける必要はない」という考え方のもと、「自閉スペクトラム症(ASD)」というひとつの診断名に統合しました。
ただし、それ以前に「アスペルガー症候群」と診断されていた方は、医療機関の方針によっては引き続き従来の診断名で記載されるケースもあり、現場では旧分類の呼称がしばらく残っている状況です。
大人のアスペルガー症候群の特徴は、大人のアスペルガー症候群の特徴とはで詳しく整理しています。
日本ではどんな分類が使われている?
世界保健機関(WHO)が定める国際疾病分類ICD-11(2019年採択/2022年発効)でも、自閉症スペクトラム症は「Autism spectrum disorder」として独立した分類に位置づけられています。
日本では2018年から厚生労働省が「精神科病院における任意入院の届出」や障害者総合支援法関係通知でICD-10からICD-11への段階的移行を進めており、医療保険・障害福祉サービスの実務でもDSM-5/ICD-11の用語が普及してきています。
「いまの自分の診断名は古い分類か新しい分類か」が気になる方は、主治医に確認することをおすすめします。
ASDにはどんな特徴がある?
ASDの診断基準であるDSM-5は、症状を大きく2軸で整理しています。
2軸それぞれの具体例を、子ども時代と大人で分けて見ていきます。
対人コミュニケーションの困難
第一の軸は、対人関係と社会的コミュニケーションの困難です。
DSM-5では次の3要素すべてが認められることが必要とされています。
(a) 社会的・情緒的な相互関係の障害:会話の往復が成り立ちにくい、興味や感情の共有が少ない、社会的な働きかけに反応しにくい、など。
(b) 非言語的コミュニケーション行動の障害:視線が合いにくい、表情やジェスチャーの使い方が独特、相手の表情やトーンを読み取りにくい、など。
(c) 人間関係の発展・維持・理解の困難:友人関係を作りにくい、状況に応じて行動を切り替えにくい、他者への関心が薄い/強すぎる、など。
子ども時代には、「ひとり遊びを好む」「目を合わせない」「ごっこ遊びに参加しない」「集団行動に乗りにくい」といった形で現れることが多いとされています。
大人になると、「冗談や皮肉が分かりにくい」「相手の言葉を字義通りに受け取ってしまう」「雑談が続かない」「相手の表情から気持ちを察するのが苦手」「会話のキャッチボールで自分の関心事ばかり話してしまう」といった形で現れます。
職場では、上司の遠回しな指示の意図がつかめずに混乱したり、同僚との雑談に入り損ねて孤立感を抱いたりするケースが見られます。
ASDの社会的コミュニケーションのチェックリスト(DSM-5-TR A基準)
- ☑ 会話のキャッチボールや感情の共有が難しい
- ☑ 非言語的コミュニケーション(視線・表情・身振り)の使い分けが難しい
- ☑ 人間関係を築き、維持し、理解することが難しい
こだわりや反復的な行動
第二の軸は、行動・興味・活動のパターンが限定的で反復的であることです。
DSM-5では次の4要素のうち、2つ以上が認められることが必要とされています。
(a) 常同的・反復的な運動/物の使用/会話:同じ動作を繰り返す、特定のフレーズを何度も口にする、物を整列させる、エコラリア(オウム返し)、など。
(b) 同一性へのこだわり・ルーティンへの執着・儀式的な行動パターン:些細な変更で強く動揺する、毎日同じ手順を守りたがる、移動経路や食事内容を変えたがらない、など。
(c) きわめて限定的で固定された強い興味:特定の分野・対象物に対して、年齢相応を超える強い関心を持ち続ける(時刻表・歴史・特定の作品・特定の領域の知識など)。
(d) 感覚刺激に対する過敏さまたは鈍麻、または感覚への並外れた興味:特定の音・光・触感・におい・味に強く反応する、または逆に痛みや温度に気づきにくい、特定の感覚刺激(光・回転・触感)に強くひかれる、など。
子ども時代には、「特定のおもちゃを並べ続ける」「予定の変更で激しいパニックになる」「特定の音や服のタグを極端に嫌がる」「電車・地図・恐竜などへの強い執着」といった形で現れることが多いとされています。
大人になると、「決まった手順・スケジュールが崩れると強く動揺する」「特定の分野に深い専門性を持ち続ける」「人混みや蛍光灯の光、特定の生活音などに強く疲労する(感覚過敏)」「興味のあるテーマには集中力を発揮できる一方、興味のない作業は続けにくい」といった形で現れます。
感覚過敏についての詳しい整理は、これって聴覚過敏?症状・原因・チェック方法や対策もあわせてご覧ください。
ASDのこだわり・反復行動のチェックリスト(DSM-5-TR B基準)
- ☑ 物の使い方・話し方に反復・常同的なパターンがある
- ☑ 決まった習慣や儀式への強いこだわりがあり、変化に強い苦痛を感じる
- ☑ 限定的で強度の高い興味関心がある
- ☑ 感覚刺激への過敏/鈍麻、感覚への強い興味
※A基準は3項目すべて、B基準は4項目のうち2項目以上が該当する場合に診断対象とされます。医師が診断時に参照する基準であり、自己診断目的ではありません。気になる場合は精神科・心療内科などの専門機関にご相談ください。
知的障害が重なるケースもある
ASDは、知的発達症(知的障害)を伴う場合と伴わない場合があります。
知能指数(IQ)の数値だけでASDを判断することはできませんが、ASDのある方のうち一定割合が知的発達症を併存するとされており、その有無は支援の組み立てに影響します。
知能水準が平均以上であっても、社会的コミュニケーションや感覚特性の困難から日常生活・職業生活に支障が出ているケースは少なくありません。
知的障害そのものの定義については、知的障害とは|原因や発達障害との違いもあわせてご覧ください。
症状の現れ方は人によって違う
DSM-5の診断基準を満たすASDのある方であっても、症状の現れ方・強さ・組み合わせは人によって大きく異なります。
「ASDだからこういう人」と一律にイメージするのではなく、「その方にとってどの軸の困難が強いか/どの感覚特性が強いか/どの場面で困りごとが起きやすいか」を個別に整理することが、現場の支援では起点となります。
なぜ大人になってから気づくの?
近年、「大人になってから初めてASDの診断を受けた」というケースが増えています。
「子どもの頃は気づかれなかった特性が、なぜ大人になって表面化するのか」は、多くの方が抱える疑問です。
子どものうちに気づかれにくいのはなぜ?
ASDは生まれつきの脳機能の特性ですが、子ども時代には次の理由で気づかれにくいケースがあります。
家族や学校の環境に守られていた:パターン化された日々の繰り返しや、家族の手厚いサポートのなかで、特性が困りごとにつながらずに過ごせていた。
知的発達に大きな遅れがなかった:学業成績は良好で、勉強面では困らなかったため、「変わった子」「マイペースな子」として個性の範囲で受け止められていた。
「アスペルガー」という概念が普及していなかった世代:1990年代以前は知的発達の遅れのない自閉症の概念が一般に浸透しておらず、診断機会自体が少なかった。
これらの理由から、子ども時代に診断を受けずに大人になり、就職・転職・結婚・出産など環境が大きく変わったタイミングで困りごとが顕在化することがあります。
大人になって困りごとが出る場面
大人になってからASDの特性が困りごとにつながりやすい場面として、次のようなものが挙げられます。
就職・転職:複数の業務を同時並行する、状況に応じて優先順位を変える、上司や顧客との臨機応変な対応をする――こうした「変化に対応する力」を求められる場面で、過剰な疲労や混乱を抱えやすい。
人間関係の広がり:学校時代までは限られた友人で済んでいたものが、職場・取引先・地域コミュニティなど不特定多数との関係を築く必要が出てくる。雑談・飲み会・社内政治といった「明示されない暗黙のルール」に消耗しやすい。
家庭の運営:結婚・出産で家事・育児・家計・親戚関係などタスクが急増し、優先順位の付け方や同時並行のやりくりに大きな負担を感じる。
昇進・役割変化:プレイヤーからマネージャーへの役職変更で、人の感情を読み取る・チームを動かす・抽象的な指示を出す業務が増え、それまでの強みが活かしにくくなる。
これらは「症状が悪化した」というよりも、「特性が困りごとに変わる環境に立たされた」という捉え方が実態に近いと考えられています。
適応の工夫で見えにくくなっていることも
大人のASDの方は、子ども時代から長年にわたって「自分なりに適応するための工夫」を積み重ねてきていることが多くあります。
「相手の表情を真似する」「決まったセリフのパターンで会話する」「予定外のことが起きたら無表情でやり過ごす」――こうした工夫を「擬態(カモフラージュ)」と呼ぶこともあります。
擬態を続けることで「日常生活は表面的には回せている」状態が作れる一方、慢性的な疲労感・睡眠の問題・抑うつ気分・対人関係への極度の消耗を抱えるケースが少なくありません。
「周囲からは普通に見えているのに、自分だけが極端に疲れている」という違和感をきっかけに、医療機関を受診し、ASDの診断につながる方もいらっしゃいます。
ASDの原因は何?
「自分や家族がASDなのは、育て方や環境のせいなのか」という不安を抱く方は少なくありません。
現時点の研究で分かっている範囲を整理します。
育て方やしつけが原因ではない
ASDは、生まれつきの脳機能の発達特性によるものとされています。
親の育て方・しつけ・愛情不足・トラウマなどが原因でASDになる、という考え方は、現在の医学では否定されています。
「自分の育て方が悪かったから」「家庭環境のせいで」と自分を責める必要はないことを、まずお伝えしておきます。
遺伝はどう関わる?
双子研究などから、ASDには遺伝要因が比較的強く関与することが示唆されています。
一卵性双生児の片方がASDの場合、もう片方もASDである確率は二卵性双生児や兄弟姉妹に比べて高いことが報告されており、複数の遺伝子の相互作用が関与すると考えられています。
ただし、「ある特定の遺伝子があればASDになる」という単純な関係ではなく、多くの遺伝要因と環境要因の組み合わせで発症すると整理されています。
発達障害の遺伝に関する整理は、発達障害は遺伝?原因は?親や兄弟との遺伝の可能性もあわせてご覧ください。
環境要因はどう関わる?
遺伝要因に加えて、出生前後の環境要因(妊娠中の母体の状態・出生時の合併症など)が関与する可能性も示唆されていますが、まだ研究段階の領域です。
「ワクチン接種がASDの原因になる」という説が一時広まりましたが、現在は大規模な疫学研究でその関連は否定されています。
脳の働き方に特徴はある?
脳機能イメージング(MRI・fMRI)の研究では、ASDのある方の脳に特徴的な働き方の違い(社会的情報処理に関わる領域の活動パターン、感覚情報処理に関わる領域の反応の違いなど)が報告されています。
ただし、「脳の画像でASDを診断する」レベルにはまだ達しておらず、診断は引き続き行動観察・問診・心理検査を中心に行われています。
原因探しよりも今の困りごとへの対処を
原因が完全に解明されているわけではないため、「原因探し」に時間とエネルギーを使いすぎるよりも、「いまの困りごとに対してどんな工夫・支援が使えるか」に焦点を移すほうが、生活の質を高めやすいとされています。
医療機関での診療・福祉サービスの利用・職場での合理的配慮の整理――こうした「いま使える資源」を組み合わせていく姿勢が、現実的なアプローチになります。
ASDの診断はどう受ける?|概要と受診のヒント
ASDの診断は、医師がDSM-5-TRまたはICD-11の診断基準に照らし、本人・家族からの聞き取り・行動観察・心理検査などを総合して判断するとされています。ネット上のセルフチェックの結果だけで決まるものではなく、複数回の受診を経て確定する場合もあります。
受診先は、発達障害(ASD)の診療経験がある精神科・心療内科を選んでみるとよいかもしれません。受診先がわからないときは、発達障害者支援センター・保健所・精神保健福祉センターで地域の医療機関情報を案内してもらえます。
大人が診断を受ける場合は、子どものころのエピソードや学校の通知表・家族からの情報があると診断の助けになるとされています。診断にかかる費用や期間の目安、診断ステップの詳細については、診断にしぼってまとめた以下の記事をご覧ください。
関連ページ
– 発達障害の診断方法とは|診断基準・受診の流れ・診断後の相談先まで
仕事ではどんな困りごとが出やすい?
大人のASDの方が、仕事の場面でどんな困りごとを抱えやすいかを、場面ごとに整理します。
「これらすべてに当てはまる」というよりも、「自分にはどの軸が強く出ているか」を把握する材料としてご活用ください。
上司や顧客とのコミュニケーション
指示の意図を読み取りにくい:「いい感じにやっておいて」「適当にまとめて」といった曖昧な指示で、どこまで・どのレベルで仕上げればよいかが分からず、確認を繰り返すうちに「察しが悪い」と評価されてしまう。
遠回しな言い方を字義通りに受け取る:「これ、明日までにできるかな?」を「物理的に可能ですか」という質問と受け取り、「できます」と答えるが、実際には期限内に出してほしいという依頼だった、というすれ違い。
雑談・アイスブレイクが続かない:会議の冒頭や昼休みの雑談に入り損ね、徐々に同僚との心理的距離が広がる。
マルチタスクや優先順位付け
マルチタスクで混乱しやすい:複数の業務を同時並行で進めることが求められる場面で、頭のなかで段取りを組み立てにくく、過剰に疲労する。
優先順位を変えにくい:当初の予定通りに進めたい気持ちが強く、途中で割り込んだ依頼に対して柔軟に切り替えにくい。
「いま終わらせないと気が済まない」:着手した作業を中断するストレスが大きく、休憩や帰宅時間を逃してしまう。
環境の変化や予定変更への対応
急な予定変更で動揺する:会議のキャンセル・日程変更・担当の差し替えなど、予定の急な変更で気持ちが大きく揺らぐ。
異動・配置転換の負担が大きい:定型業務から非定型業務への配置転換、対人接触の多い部署への異動などで、慢性的な疲労や不調を抱えやすい。
新しい職場・新しい人間関係の習得に時間がかかる:「3か月で慣れる」と一般に言われる期間でも、本人体感では半年〜1年かかるケースが珍しくない。
感覚過敏による疲労
オフィスの照明・音・においに消耗する:蛍光灯のちらつき、複数の会話が同時に飛び交うざわつき、特定の香水や芳香剤などで、集中力が削がれ過剰に疲労する。
満員電車・通勤の負担が大きい:身体接触・人の声・におい・揺れが重なる通勤環境で、出社時点で大きな疲労を抱えてしまう。
疲労感を周囲が理解しにくい:本人にとっては明確な不快感でも、周囲には「なぜそんなことで疲れるのか分からない」と受け止められやすく、「気にしすぎ」と片付けられがち。
興味の偏りと集中の波
興味のあるテーマには圧倒的な集中力を発揮する:特定の領域に深い専門性を持ち、長時間の集中作業ができる。
興味のない作業は続けにくい:単純反復や雑用、定型的な事務処理に対して、強い退屈感・嫌悪感を覚え、ミスや先延ばしが起こりやすい。
「向き不向き」が極端に出る:合っている業務では高いパフォーマンスを発揮する一方、合わない業務では一般以下の成果しか出せず、「ムラのある人」と評価されやすい。
発達障害のある方の仕事の困りごとと対処法は、発達障害があり仕事がうまくできないと悩む方へでも整理しています。
どんな仕事や働き方が合いやすい?
「向いている職種」を一律に断定することは難しいものの、ASDの特性と相性が良いとされる仕事の傾向はあります。
ご自身の興味・知的水準・感覚特性と照らし合わせて、選択肢を広げる材料としてご活用ください。
相性が良いとされる仕事
手順・ルールが明確な仕事:作業手順がマニュアル化されており、毎日同じ流れで進められる業務。経理処理・データ入力・倉庫内作業・品質検査など。
専門性を深められる仕事:特定の領域に深い知識を蓄積し、その専門性を発揮できる業務。エンジニア・研究職・校正者・専門技術者・データ分析者など。
人との接触が限定的な仕事:直接の対人折衝が少なく、自分のペースで作業を進められる業務。プログラマー・Webデザイナー・翻訳者・倉庫管理など。
強い興味と一致する仕事:本人の興味分野とぴったり一致する業務(鉄道関連・IT関連・歴史関連など)。
視覚過敏や聴覚過敏があり、周囲の動きや音が気になって集中できない
人の出入りが多い場所にデスクがある場合は、比較的静かな奥まった位置に変更してもらうという方法があります。他にも、デスクにパーテーションを設置したり、耳せんやイヤーマフなど目や耳から入る情報を減らすツールを使用させてもらう方法もあります。
あいまいな表現の理解が難しく、よく上司からの指示で行き違いが発生する
この場合は、上司に具体的に指示をしてもらうように頼む方法があります。他にも、口頭ではなくチャットやメールなど文章で指示をもらうようにすることで、あいまいさを減らして意味をつかみやすくする方法もあります。
自身でできる対策としては、メモ用紙にあらかじめ「いつまでに、いくつ、だれに」などの枠組みを作っておき、上司の指示を聞いただけでは埋められない項目があった場合は確認するようにするといった方法があります。
こういった環境調整を行うには、まずは自分自身の特性を把握することが大事です。同じような困りごとでも、背景にある特性が違う場合には、適切な環境調整も変わってくるためです。
そして、特性を把握したうえで、どのような環境調整が有効か考えて実行していきます。その際は、職場など周りの方の協力が不可欠なものも多くあると思います。そういったときは上司や人事、社内のメンタルヘルス窓口などに相談するといいでしょう。
【関連ページ】
ASD(自閉スペクトラム症)のある方に向いている仕事を紹介します。
特性の把握や環境調整を考えることが一人では難しいと感じる方は、次の章で紹介する支援制度や支援機関を頼ることも検討してみてください。
相性が難しいとされる仕事
臨機応変な対応が多い仕事:常に状況が変わる接客業・営業職・コールセンター・救急医療など。
マルチタスクが必須の仕事:複数案件を同時並行で進める進行管理・編集職・秘書業務など。
暗黙のルールが多い職場:「察する」「空気を読む」が前提となる職場文化、社内政治の比重が大きい組織。
ただし、「相性が難しい」とされる職種でも、合理的配慮や本人の工夫で長く続けられているケースも多くあります。
「職種で決めつける」よりも、「業務内容・職場文化・上司との相性」を個別に検討するほうを選んでみるとよいかもしれません。
障害者雇用と一般雇用、どう選ぶ?
ASDの方が働く際の雇用形態には、大きく分けて「一般雇用(オープン/クローズ)」と「障害者雇用」の選択肢があります。
障害者雇用:障害者手帳を提示して、企業の障害者雇用枠で働く形。合理的配慮を受けやすく、業務量・業務内容の調整がされやすい一方、給与水準・キャリアパスが一般雇用より限定的になるケースがあります。
一般雇用(オープン就労):障害があることを企業に伝えたうえで、一般枠で働く形。配慮を受けながら、一般雇用と同等の処遇を目指せる。
一般雇用(クローズ就労):障害があることを伝えずに、一般枠で働く形。配慮は受けにくいが、給与・キャリアの面では選択肢が広がる。
オープン就労・クローズ就労の違いは、クローズ就労・オープン就労とはで詳しく整理しています。
発達障害のある方に向いている仕事の整理は、発達障害のある方に向いている仕事もあわせてご覧ください。
日常生活ではどんな困りごとが出る?
仕事面以外の日常生活でも、ASDの特性は次のような形で現れます。
生活リズムが崩れやすい
予定がない日に何時に起きればよいか分からず、睡眠リズムが大きく崩れるケースがあります。
「平日は出勤時間に合わせて起床できるが、週末は昼過ぎまで寝てしまい、月曜の朝に戻すのに苦労する」というパターンも見られます。
予定をアプリで管理する/毎日同じ時間に起床・就寝することをルーティン化する/週末も平日と同じリズムを意識する、などの工夫が選択肢になります。
金銭管理や家事に困りやすい
「興味のあるものに集中して給料日前に困窮する」「家事の優先順位がつけにくく、洗濯物が積み上がる」など、生活面のタスクマネジメントに困難を抱えるケースがあります。
家計簿アプリの活用、家事の手順をチェックリスト化する、家族や訪問支援員と一緒にタスクを整理するなどの工夫が考えられます。
対人関係で疲労が溜まる
職場で気を張り続けた結果、帰宅後に強い疲労感で動けなくなる「クラッシュ」状態に陥るケースがあります。
「会社では普通にふるまえているのに、家ではぐったりしている」というのは、本人の努力の証であって、怠けではありません。
意識的に「ひとりで回復する時間」を確保する、休日に予定を詰め込みすぎない、信頼できる相手にだけは素のままで関わる――そうした工夫が、長期的な消耗を防ぐ手立てになります。
うつや不安などの二次障害に注意
ASDの特性によるストレスが長期間続くと、うつ・不安障害・適応障害などの「二次障害」が併発するケースがあります。
「気分が落ち込み続ける」「眠れない/眠りすぎる」「食欲がない/食べ過ぎる」「仕事に行こうとすると吐き気がする」――こうした症状が2週間以上続く場合は、二次障害の可能性も視野に入れ、医療機関を受診してください。
感情コントロールに関する整理は、感情をコントロールできない。大人の発達障害の可能性もあわせてご覧ください。
どんな支援先が活用できる?
ASDの方が活用できる支援先を、医療・福祉・就労の3軸で整理します。
医療機関で受けられる支援
診断・治療・服薬管理は、引き続き精神科・心療内科・発達障害専門外来などの医療機関が中心となります。
ASDそのものを「治す」薬はありませんが、併発する不安・抑うつ・不眠などの症状に対して薬物療法が用いられることがあります。
カウンセリング・心理療法(認知行動療法など)が併用される場合もあります。
障害福祉サービスにはどんなものがある?
障害者総合支援法に基づく障害福祉サービスのうち、ASDの方が活用できる代表的なものは次のとおりです。
自立訓練(生活訓練):地域生活を送るうえでの生活リズム・対人スキル・自己理解の土台作りを行う訓練の場。原則2年間(特例で3年)利用できます。
就労移行支援:2年以内に一般就労を目指す訓練の場。職業準備性の向上、企業実習、就職活動の支援、定着支援を行います。
就労継続支援A型/B型:雇用契約あり(A型)/なし(B型)で生産活動に参加できる場。働きながら継続的に支援を受けられます。
就労定着支援:一般就労に移行した後、職場定着のための相談・調整を行うサービス。
相談支援事業:障害福祉サービス利用のためのサービス等利用計画作成・モニタリングを行う窓口。
これらは「障害福祉サービス受給者証」(市区町村が交付)で利用します。障害者手帳の有無に関わらず、自治体の判断で受給者証が交付されるケースがあります。
自立訓練の概要は、自立訓練(生活訓練)とは|対象者・利用期間・プログラム内容で詳しく整理しています。
就労支援機関に相談する
ハローワーク 専門援助部門:障害者専門の窓口で、障害者雇用の求人紹介、職業相談、職業訓練の案内などを行います。
障害者就業・生活支援センター(なかぽつ):就業面と生活面の両面から、地域の障害のある方を支援する窓口。
地域障害者職業センター:独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)が運営する、職業評価・職業準備支援・職場適応援助者(ジョブコーチ)派遣などを行う機関。
障害者手帳や年金は使える?
ASDの診断を受けた方は、状態に応じて次の制度を利用できる場合があります。
精神障害者保健福祉手帳:精神障害(発達障害を含む)のある方が申請できる手帳。等級は1〜3級。税控除、公共交通機関の割引、障害者雇用枠での就労などに活用されます。
療育手帳(愛の手帳):知的発達症を併存している場合に申請できる手帳。
障害年金:診断・症状の程度・生活への支障度に応じて、障害基礎年金または障害厚生年金を申請できる場合があります。
申請手続きは複雑なため、相談支援専門員・ソーシャルワーカー・社労士などの専門職に相談しながら進めることをおすすめします。
エンラボカレッジでの「自分の特性を理解し、次の一歩を選ぶ」アプローチ
エンラボカレッジは、神奈川県・東京都・大阪府・宮崎県の11拠点で自立訓練(生活訓練)と就労移行支援を運営している事業者です。
ASDの診断を受けた方、あるいは「ASDの傾向があり、生活と仕事の組み立て直しを考えている」方が、自立訓練を経て就労移行支援、一般就労(障害者雇用)、復職、進学などへと進まれるケースを多く支援してきました。
その経験から、ASDのある方への関わり方を整理してお伝えします。
『自分/支え方マニュアル』を作る
エンラボカレッジの自立訓練では、8つのプログラム(感情学/コミュニケーション/My Lab./アクティビティ/Life Lab./ソマティック Lab./Social Lab./スキルアップ)を組み合わせています。
なかでもMy Lab.は、利用される方が『自分/支え方マニュアル』という独自成果物を作る時間です。
ASDのある方にとっては、「自分の特性を言語化する」「自分が困りやすい場面を整理する」「必要な配慮を相手に伝えられる形にする」というプロセスが、就職活動・職場での合理的配慮の依頼・家族や支援者への説明など、卒業後のあらゆる場面で活用できるツールになります。
「自分のことを説明できるようになった」「困ったときに言葉にして伝えられるようになった」――これは、ASDのある方が長く社会と関わり続ける土台のひとつになります。
8つのプログラムで特性と暮らし方を結びつける
エンラボカレッジの8つのプログラムでは、ASDの特性に関連する次のような領域を扱います。
感情学:感情の波・考え方のクセ・身体の反応を理解し、感覚過敏や対人疲労との付き合い方を整理する。
コミュニケーション:「伝え方」「聞き方」を実践的に学び、職場や生活の場面で人と心地よく関わるコツを身につける。
My Lab.:上記の通り『自分/支え方マニュアル』を作成し、自分の凸凹と必要な配慮を言語化する。
ソマティック Lab.:自分の心や身体の状態に意識を向け、緊張している部分を緩める方法を見つける。
Social Lab.:イベント企画や運営、テーマトークなどを通して、座学で学んだことを安心できる集団のなかで実践する。
「ASDの特性をマイナスとして消そうとする」のではなく、「特性を理解した上で、自分が無理なく続けられる関わり方・働き方を組み立てていく」というアプローチを大切にしています。
自立訓練、どんな使い方ができる?
ASDのある方が、エンラボカレッジの自立訓練を活用される代表的なパターンは次のようなものです。
パターン1|大人になってASDの診断を受けた方の「再整理」:30〜40代で診断を受け、これまでの人生での違和感を「特性」として再解釈し、これからの働き方・暮らし方を組み立て直したい方。
パターン2|就労移行支援に進む前の「土台作り」:いきなり就労移行(2年間で就職を目指す)に進むのは負担が大きいと感じる方が、まず自立訓練で生活リズム・自己理解・対人スキルの土台を整えてから就労移行に進むパターン。
パターン3|休職中の方の「復職準備(リワーク)」:休職中にASD関連の二次障害(うつ・適応障害)と診断され、復職に向けて生活リズムと自己理解を整え直したい方。
パターン4|進学・進路選択前の10代後半〜20代前半:高校・専門学校・大学を卒業し、就職するか進学するか、または別の進路を選ぶか――を一緒に整理しながら、その方に合った道を見つけていくパターン。
40代から自立訓練で働き方を見直していった方のプロセスは、40代からの再スタート体験もあわせてご覧ください。
大人のASDの実例|自立訓練(生活訓練)エンラボカレッジ利用者の事例
※以下は自立訓練(生活訓練)エンラボカレッジを利用された方の支援事例です(医学的な症例研究ではありません)
事例1|ASDによるコミュニケーションの悩みと向き合った10代
ASDの特性によるコミュニケーションの困難を抱えていた10代の利用者の方が、自立訓練(生活訓練)のなかで「自分の特性を言語化する」「相手との関わり方を一つひとつ言葉にして整理する」プロセスを通じて、徐々に対人場面での不安を扱えるようになっていったケースがあります。
「自分が何に困っているか」を周囲に伝えられるようになるまでには時間がかかりますが、その土台ができることで、その先の進路選択(進学・就労移行・就職など)が現実味を持って見えてくるようになったとのことです。
詳細はASDによるコミュニケーションの悩みと向き合った10代をご覧ください。
事例2|ASD(自閉スペクトラム症)の自己理解から安定就労へ
ASDの診断を受け、自分の特性をうまくつかめないまま社会人生活で消耗を重ねていた方が、自立訓練(生活訓練)で「自己理解」をテーマに数か月をかけて取り組み、その後の就労移行支援を経て安定した就労に至ったケースです。
「自分が何に強くて何が苦手か」「どんな環境であれば力を発揮しやすいか」を言語化する『自分/支え方マニュアル』というツールを作り上げ、それを就職活動・職場での合理的配慮の説明にも活用されたとのことです。
詳細はASD(自閉スペクトラム症)の自己理解。自立訓練から安定就労へをご覧ください。
事例3|ASD・ADHDの併存と向き合いながら「自己発信力」を育んだケース
ASDとADHDを併せ持つ方が、対人疲労・感情の浮き沈み・複数業務の同時並行への困難を抱えながら、自立訓練(生活訓練)のなかで「自分から発信する力」と「働くための体力(生活リズム・体調管理)」を段階的に育み、就職への一歩を踏み出されたケースです。
ASD単独ではなく、ADHD・うつ・不安など複数の特性・症状が併存している方も多く、その場合は「どこから整え始めるか」を主治医・支援員と一緒に決めていくことが土台になります。
詳細はASD・ADHDと向き合いながら自己発信力と働くための体力を育み、就職への一歩をご覧ください。
事例4|業界全体の傾向(業界最大手の就労移行支援事業所での事例)
就労支援の現場では、ASDのある方の就職事例として、次のようなパターンが報告されています。
20代でIT・エンジニア職に就いていたものの、社内のストレスチェックで高ストレス判定を受け、産業医面談を経て発達障害の傾向が判明し、退職後に就労移行支援を経て、自分の特性を活かせる職場に再就職するパターン。
20代の事務職(広告代理店)で適応障害と自閉スペクトラム症の併存診断を受け、診断の受容に時間をかけながら、就労移行支援で自己理解を深めて新たな働き方を選び直すパターン。
40代の事務職(メーカー)で対人緊張に長年悩み、転職を繰り返したのちに就労移行支援を活用し、自分に合った職場環境を整えていくパターン。
20代の事務職(金融)で「できることを1つずつ増やす」段階的なアプローチで、自分の作業ペースに合った働き方を見つけていくパターン。
これらに共通するのは、「ASDの特性を理解した上で、本人に合う環境を慎重に選び直す」というアプローチが、長く働き続けることにつながっている点です。
事例5|公的データから見る発達障害のある方の就業状況
厚生労働省「令和5年度障害者雇用実態調査」によると、民間企業で雇用されている発達障害のある方の数は推計9万1千人とされ、前回(平成30年)調査の3万9千人から大幅に増加しています。
発達障害のある方の平均勤続年数は5年3か月、週所定労働時間が30時間以上の方の割合は59.8%とされており、適切な配慮のもとで継続的に働く方が増えている傾向が読み取れます。
ASDはこの「発達障害」の分類の一部に含まれるため、ASD単独の数値ではありませんが、発達障害全般として一般就労に至る方が増加してきていることは、ASDのある方にとっても選択肢の広がりを示すデータといえます。
出典:厚生労働省「令和5年度障害者雇用実態調査結果」
よくある質問(FAQ)
ASDは大人になってから発症することはありますか?
ASDは生まれつきの脳機能の特性であり、大人になってから「発症する」ものではありません。
ただし、子ども時代に環境や周囲のサポートで気づかれにくかった特性が、就職・転職・結婚・出産などの環境変化をきっかけに困りごととして表面化することはあり、その段階で診断を受ける方が大人になってから増えています。
ASDとアスペルガー症候群は何が違いますか?
2013年のDSM-5以前は別の診断名として扱われていましたが、現在は「自閉スペクトラム症(ASD)」というひとつの連続体に統合されています。
知的発達と言語発達に大きな遅れがないタイプを「アスペルガー症候群」と呼んでいた経緯がありますが、現在はASDのなかの一部として位置づけられています。
詳しくは大人のアスペルガー症候群の特徴とはをご覧ください。
ネット上の質問紙で高い点数が出ました。診断確定ですか?
ネット上の質問紙は「医療機関の受診を検討する目安」として活用するものであり、診断を代替するものではありません。
最終的な診断は、精神科・心療内科・発達障害専門外来の医師による問診・心理検査・生活歴の聴取を経て行われます。気になる場合は、医療機関を受診してください。
ASDの治療薬はありますか?
ASDそのものを「治す」薬はありません。
ASDに併発する不安・抑うつ・不眠・易怒性などの症状に対して、症状に応じた薬物療法が用いられることがあります。
薬の処方・調整は主治医の判断で行われます。
ASDの方は障害者手帳を取得できますか?
ASDの診断を受けた方は、状態に応じて「精神障害者保健福祉手帳」を申請できます。
知的発達症を併存している場合は、「療育手帳(愛の手帳)」を申請できる場合もあります。
申請の手続き・等級については、お住まいの市区町村の障害福祉窓口にご相談ください。
ASDの方に向いている仕事は何ですか?
「向いている職種」を一律に断定することは難しいですが、手順が明確な業務、専門性を深められる業務、対人接触が限定的な業務、本人の興味分野と一致する業務などが相性が良いとされる傾向があります。
ただし、職種だけで決めずに「業務内容・職場文化・上司との相性」を個別に検討することが現実的です。
詳しくは発達障害のある方に向いている仕事もご覧ください。
ASDの方が利用できる障害福祉サービスは何ですか?
代表的なものとして、自立訓練(生活訓練)・就労移行支援・就労継続支援A型/B型・就労定着支援・相談支援などがあります。
利用には「障害福祉サービス受給者証」(市区町村が交付)が必要で、障害者手帳の有無に関わらず、自治体の判断で受給者証が交付されるケースがあります。
ASDの診断を受けたら、職場に伝えるべきでしょうか?
伝える(オープン)か伝えない(クローズ)かは、それぞれにメリット・デメリットがあり、本人の状況・職場文化・必要な配慮の度合いによって判断が分かれます。
詳しくはクローズ就労・オープン就労とは、発達障害のカミングアウトはどうすべき?もあわせてご覧ください。
ASDのある子どもの親も、何らかの傾向があるのでしょうか?
ASDには遺伝要因が比較的強く関与することが研究で示唆されていますが、「親がASDだから子もASDになる」「子がASDだから親もASD」という単純な関係ではありません。
家族のなかで複数の方に発達障害の傾向が見られるケースもあれば、まったく見られないケースもあります。
詳しくは発達障害は遺伝?原因は?をご覧ください。
「いま受診すべきか」迷うときは、どこに相談すればよいですか?
お住まいの地域の発達障害者支援センター、市区町村の障害福祉課、保健所・精神保健福祉センターなどが、医療機関の紹介を含めた相談窓口になります。
「いきなり精神科を受診するのは不安」という方は、まずはこうした公的相談窓口に電話・メールで状況を伝えてみることをおすすめします。
まとめ
ASD(自閉スペクトラム症)は、社会的コミュニケーションの困難と限定された反復行動・興味の2軸を中心特徴とする発達障害です。2013年のDSM-5で自閉症・アスペルガー症候群・広汎性発達障害がひとつの連続体に統合されました。
診断は医療機関の医師が問診・心理検査・生活歴の聴取を経て行います。気になる症状がある場合は医療機関を受診してください。
エンラボカレッジは自立訓練と就労移行支援を運営し、「ASDの診断を受け、これからの生活と仕事を整え直したい」というご相談を多く受けています。
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