適応障害の方が転職するには?進め方や成功のポイント、再発防止策を解説

公開日:2024/08/09

適応障害とは、特定の状況や出来事がストレスとなって、日常生活が困難になるほど精神的・身体的な症状が表れる状態のことを指します。ストレスから距離を置くことで症状が改善することがあるため、仕事がストレスとなっている場合は、業務調整や休職・転職によって環境を変える必要があります。今回は、適応障害の方が「転職」を考えたときに大事にしたいポイントや転職活動を成功させるための進め方などを解説します。

そもそも適応障害とは?原因や症状

適応障害とは、ストレス性障害の一つで、何らかのストレスが原因となって心身のバランスが崩れ、日常生活に困難が生じる状態のことを指します。特に、ある一定の状況や出来事がストレスの原因となることが多く、ストレスの原因から離れると症状が次第に改善するケースが多いのが特徴です。

適応障害になる原因

適応障害は、仕事・家庭・恋愛・学校・病気など、生活の中のさまざまな要因が「ストレス」となって引き起こります。例えば、仕事においては仕事内容が大きく変わったり、職場の人間関係が悪化したりすることがストレスの要因となり得ます。また、家庭においては、夫婦間や親子間の不和や経済的問題などがストレスの要因となることもあります。他にも失恋、いじめ、受験や就職がうまくいかない、病気の治療、介護など、さまざまなことがストレスの要因になることがあります。

適応障害の症状

適応障害でどんな症状が現れるかは、ストレスの内容や置かれている状況、本人の性格などさまざまな要因によって異なります。大きく分けて、「精神症状」「身体症状」「行動に関する異常」の3つに分けられ、いずれかが強く出るパターンや、複数の症状が混ざりあって見られるパターンなどがあります。

 

「精神症状」では、気分の落ち込みや焦り、不安、恐怖感などが見られます。著しい意欲の低下や思考力の低下によって、仕事や学業などを続けることが困難になるケースもあります。

 

「身体症状」では、食欲の低下や暴飲暴食、動悸、頭痛、腹痛などさまざまな症状が見られます。神経が過敏になることによって不眠につながるケースや、倦怠感や疲労感が取れないというケースもあります。

 

「行動に関する異常」では、出勤や通学前に身体症状が強く見られ、遅刻や早退・欠勤を繰り返してしまう、無謀な運転やけんかなどの攻撃的な行動が増えるといった症状が見られます。ストレスの原因から離れている休日などには症状が軽くなるといったケースもあります。

適応障害の方が転職をする前にできること

適応障害は、ストレスの原因から離れられないことで、症状が深刻化する可能性があります。仕事がストレスとなり適応障害を引き起こしているのであれば「転職をしてストレスの原因から距離を置く」というのも対処法の一つでしょう。一方で、転職をすると大きな環境の変化があるので、ストレスがかかりやすい状況ともいえます。「仕事を辞める」以外にもストレスの原因を遠ざける方法がないか、ぜひ検討してみてください。

社外の専門機関に相談する

まずは、主治医とストレスの要因が何かを特定しましょう。適応障害になりやすい人の特徴の例として、真面目で責任感が強く、人に相談したり頼ったりすることが苦手ということが挙げられます。「これだけの業務をこなすのは当たり前」「深夜まで残業するのは自分の仕事が遅いから」と考えてしまい、それらがストレスの要因になっていると気づくことができないことがあるのです。医師やカウンセラーなど、客観的な視点を持った専門家に相談することで、ストレスの要因が見えてくるかもしれません。

 

また、適応障害の原因が仕事と分かっても、職場に相談しづらいケースがあるでしょう。その場合は、地域の保健所や保健センターに設置されている「こころの相談窓口」や、厚生労働省が管轄している「こころの耳相談」など、社外の専門機関に相談してみましょう。

職場に配置換えや業務調整、合理的配慮などを相談する

仕事の内容や量、職場での人間関係などがストレスとなり、適応障害が引き起こされている場合は、環境を調整して原因を取り除く方法が効果的です。例えば、仕事内容が合わない場合は業務調整や配置転換を申し出ること、人間関係がうまくいかない場合は上司や人事などに相談すること、仕事量が多すぎて生活リズムが崩れている場合は業務量を減らすよう申し出ることなどが挙げられます。

リワークを検討する

適応障害の症状が重く、業務を続けることが困難な場合は、一度休職してリワークの「復職支援プログラム」の利用を検討することも選択肢の一つです。リワークとは、精神疾患を原因として休職している方が、職場復帰に向けたリハビリテーションを実施することです。決まった時間に施設に通うことで、通勤する場合の生活リズムに慣れたり、実際の仕事内容に近い作業を行ったり、復職後に精神疾患を再発しないための心理療法が行われたりすることもあります。リワークについて詳しく知りたい場合は、関連記事を参照してください。

 

関連ページ:

リワークとは?リワークに通う意味や特徴、メリット・デメリット、費用・選び方などを紹介します。 | エンラボカレッジ

適応障害の方が転職を考えるときに大事にしたいポイント

適応障害の原因が仕事にあり、業務調整や休職などを行っても状況の改善が見られないのであれば、「転職」を考える必要があります。しかし、適応障害の症状が強く出ている場合、精神的・身体的な負担が大きく、スムーズに転職活動を進めることが難しい場合も少なくありません。また、納得しない形で転職を行った場合、環境の変化がストレスとなり、適応障害の症状が悪化するリスクもあります。

ここでは、適応障害の方が転職を考えるときに大事にしたいポイントを3つご紹介します。

転職時期を主治医に相談する

まず、転職活動を行う時期を主治医に相談してみましょう。ストレスの要因が明確な場合、早く転職をしたいと焦ってしまう方もいるかもしれません。しかし、適応障害の症状が強く出ている時期に転職活動を行うと、症状が悪化する恐れがあります。

 

転職をすると、業務内容や職場の人間関係など、環境が大きく変わります。そのような環境の変化がストレスとなる可能性があるため、基本的には適応障害の症状が回復してから転職を行うことが望ましいでしょう。転職先で長期的に働き続けるためにも、主治医の意見を踏まえた上で、無理のないペースで転職活動を進めましょう。

休養期間を設ける

いまの仕事を続けながら転職活動を進めることも可能ですが、無理をしすぎず、しっかり休養期間を取ることも大切です。休職したり、場合によっては退職も選択肢の一つとして、自分の心と身体の回復を第一に考えましょう。

 

退職する場合「経済的に可能なのか」と不安を抱く方もいらっしゃるのではないでしょうか。一定の条件を満たせば、傷病手当金や労災保険給付、雇用保険の基本手当(失業給付)など、さまざまな支援制度を利用することが可能です。申請方法などが異なるため、人事や健康保険組合、最寄りのハローワークなどに相談してみましょう。

通院し治療することも視野に入れる

適応障害は、原因となるストレスが明確であることが多く、まずはストレスそのものへ対処を行います。そして症状が改善してきたら、精神科や心療内科でカウンセリングや認知行動療法、ソーシャルスキルトレーニング(SST)などを通して、ストレスに対応する力を手に入れるための治療が行われます。

 

反対に、抑うつ症状や睡眠障害などが見られ症状が悪化する場合は、投薬治療が行われます。ただし、適応障害はストレス要因を取り除くことが治療の基本となるため、薬物療法は補助的な役割と言えます。

適応障害の方の転職の進め方

適応障害の方が転職活動をスムーズに進めるためのポイントを4つご紹介します。

自分の得手・不得手を知る

転職活動を良い方向に進めるためには、まず得手・不得手を含め自分自身のことを知ることが大切です。特に適応障害の場合、強いストレスが原因となってさまざまな症状が現れます。自分はどのような環境・業務であればストレスを感じにくいのか、逆にどのような環境・業務にストレスを感じやすいのかを把握しておきましょう。また、ストレスを感じたときに、どのような精神的・身体的サインが現れる傾向にあるのかを知ることも、重要なポイントです。

理想の働き方を考える

自分自身のことを知ったら、次は就きたい仕事や働きたい条件などを決めましょう。「ストレスを感じない環境・業務」は人それぞれ異なるので、なるべく自分がストレスを感じにくい働き方を見極めることが重要です。全ての条件がそろった理想的な環境で働くことができるとは限らないため、「譲れない条件」と「妥協できる条件」をあらかじめ決めておくことをおすすめします。

求人を探し応募する

次に自分の条件に合った求人があるかどうか探してみましょう。一人で転職活動を進めるのではなく、ハローワークなどの専門知識を持った相談支援機関を利用することや、障害のある方を対象とした人材紹介会社・求人サイトなどを利用することもおすすめです。プロの力を借りることで、自分にとってストレスの少ない環境を見つけやすくなるはずです。

必要に応じて支援機関を活用する

求人を探すときだけでなく、自分の得手・不得手を知るときや、理想の働き方を考えるときなどに、専門の支援機関を活用することをおすすめします。例えば、厚生労働省が運営している「こころの耳」というポータルサイトには、5分でできる職場のストレスセルフチェックというコンテンツがあります。質問に答えることで、現在の職場のストレスレベルやどんなことでストレスを感じやすいのかを把握することができます。自分一人でストレスの原因やレベルを把握することは難しいため、専門知識を持った支援機関を活用することがおすすめです。

 

参考:5分でできる職場のストレスセルフチェック|こころの耳

適応障害の方が転職するときに検討したい「一般雇用」と「障害者雇用」

適応障害の方が転職活動を行う場合、「一般雇用」と「障害者雇用」のどちらで就職をするかという選択肢があります。

 

一般雇用とは、文字通り企業の採用条件を満たせば誰でも応募できる求人のことを指し、障害者手帳の取得有無などは問われません。一般雇用の場合、選べる職種や求人、企業数が多く、転職活動をする時点では多くの選択肢があるというメリットがあります。

 

障害者雇用とは、障害のある方が自分の特性に合わせた働き方ができるように設けられた制度です。取得するためには、都道府県から発行される「精神障害者保健福祉手帳」など障害者手帳の取得が必要です。障害者雇用の場合、基本的には障害があることを企業に開示して働くことになるため、周囲に理解してもらえる環境がつくりやすく、合理的配慮を受けやすくなるというメリットがあります。

 

また、障害者雇用の場合、一般雇用で就職した方よりも職場定着率が高いという調査結果もあります。障害者雇用で就職した方の1年後の定着率は64.2%と、半数以上は同じ職場で働き続けています。一方で、一般雇用で障害を開示した場合の定着率は45.1%、一般雇用で障害を開示しなかった場合の定着率は27.7%しかなく、多くの人が離職する可能性が高いことが分かります。

 

障害者の就業状況等に関する調査研究

参考:障害者の就業状況等に関する調査研究|独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構 障害者職業総合センターP.64

適応障害の診断で障害者手帳は取得できる?

障害者雇用の場合、障害者手帳を持っていることが採用条件となりますが、適応障害単独の診断の場合、「精神障害者保健福祉手帳」を取得することは難しいと言われています。

 

なぜなら、精神障害者保健福祉手帳の対象は「長期にわたり日常生活または社会生活への制約(障害)があること」(※3級の場合)であり、初めて医師の診療を受けた日から6カ月以上経過している時点で申請が可能だからです。適応障害の場合は、ストレスの要因を取り除くことで症状が改善するため、「長期」にわたって日常生活に支障が出るほど症状が見られることは多くありません。適応障害による適切な休職期間の目安は2~3カ月、長くても6カ月程度と言われることが多く、申請が可能になる前に通院・治療が完了するというケースもあるようです。

 

一方で、適応障害だけでなく他の精神疾患が併発している場合や、日常生活に著しい支障があり、それが長期的に継続している場合は、障害者手帳の対象となる可能性もあります。主治医に障害者手帳を取得できる可能性があるのか相談の上、申請手順について確認してみてください。

適応障害の方が転職を進めるときに活用できる支援機関

適応障害の方が転職活動を進める時は、第三者の意見を取り入れることをおすすめします。さまざまな支援機関がサポートを行っていますので、一人で抱え込まずにぜひ相談してみてください。

ハローワーク

ハローワーク(公共職業安定所)では、障害のある方の就職活動を支援するため、障害について専門的な知識を持つ職員・相談員を配置し、仕事に関する情報を提供したり、就職に関する相談に応じたりするなど、さまざまな支援を行っています。一般雇用・障害者雇用ともに求人情報を提供しており、適応障害の要因なども踏まえながら求人情報を探すことが可能です。

障害者就業・生活支援センター

障害者就業・生活支援センターは、障害のある方が自立して働き続けることができるように、雇用・保健・福祉・教育などの関係機関と連携しながら、障害のある方の身近な地域において就業面・生活面の両方から支援を行う機関です。転職活動においては、職業スキルの確認や履歴書作成、面接準備のサポート、求人や職場探しのサポートを行います。

地域障害者職業センター

地域障害者職業センターは、障害のある方に対して専門的な職業リハビリテーションを提供している施設です。ハローワークや企業、医療・福祉機関などと連携して、就職を希望する障害のある方一人ひとりのニーズに合った専門性の高い職業リハビリテーション支援を提供していることが特徴です。具体的には職業評価、職業準備支援、ジョブコーチ支援事業、リワーク支援、精神障害者総合雇用支援などが挙げられます。

就労移行支援事業所

就労移行支援事業所は、障害の方が就職に必要な知識やスキルを向上させるためのサポートを行う、通所型の福祉施設です。障害者手帳を持っていなくても、市区町村の窓口で相談して、「障害福祉サービス受給者証」が発行されると利用が可能です。適応障害の方一人ひとりに合った職場環境を知るための企業インターンや、就職に向けたスキルの向上などを目指したプログラムがあります。

 

関連ページ:就労移行支援(就労支援)ってどんなところ?対象・利用料・内容・就職率に関して解説します

自立訓練(生活訓練)

自立訓練(生活訓練)とは、障害のある方が自立した生活を送ることができるよう、訓練・支援を行う場です。自立訓練(生活訓練)のサービスを受けるためには、市区町村から「障害福祉サービス受給者証」の交付を受ける必要があります。障害者手帳と受給者証の取得基準は異なるため、適応障害で障害者手帳の取得が難しい場合でも、受給者証を取得できるケースも十分にあり得ます。

 

事業所によってプログラム内容は異なりますが、適応障害の方の転職活動においては、ストレスへの対処方法や生活リズムの整え方、就職に向けたビジネスマナー向上や面接練習などのサポートが行われます。

転職後に適応障害の症状を再発させないためにできること

適応障害は、ストレスが要因となってさまざまな症状が現れます。一度ストレスの要因から離れ、症状が改善したとしても、再びストレスの強い環境に置かれた場合、適応障害が再発する可能性があります。

 

適応障害の再発を防止するためには、ストレスを貯め込みすぎないことが重要です。転職後は大きく環境も変わり、知らず知らずのうちにストレスが溜まってしまうかもしれません。自分がストレスを感じた時にどのようなサインが現れるのかを知り、ストレスへの対処方法を事前に考えておくことが必要です。

 

例えば、家族や友人、主治医やカウンセラーに早めに相談することや、身体を動かすこと・音楽を聴くことなど、「自分がリラックスできること」を早めに実行しましょう。どうすれば自分がリラックスできるのか、ストレスを軽減できるのかといった方法は、本やネットを見て実践することでも見つかりますが、支援機関に相談することでより見つかりやすくなるはずです。

 

また、早めに仕事を切り上げたり、上司や同僚に相談しながら仕事量をセーブしたりして、自分が無理なく働ける範囲を見極めましょう。

適応障害の方の転職に関するQ&A

適応障害の方が転職活動を行うにあたって、不安に感じやすいポイント2点をまとめました。

Q.転職の面接のときに、適応障害であることを伝えるべきですか?

一般雇用の場合、適応障害の既往歴を伝える義務は発生しません。入社後、前職の源泉徴収票を提出するなどして、極端に給与が少ないことが分かると、「休職期間があった」ことは分かるかもしれませんが、それが「適応障害が理由であった」ことまでは分かりません。

 

一般的に、適応障害であったことを転職の面接のときに伝えるメリットはあまりないと言われています。適応障害であることだけを伝えることで、会社側の不安を作るのみになってしまう可能性もあるようです。

しかし、「どのような環境であればストレスが少なく、自分自身の強みを発揮できるか」を伝えることに一定のメリットがあると感じる場合は、適応障害を経験したことを話してみても良いかもしれません。面接の場で積極的に適応障害であることを伝える必要はありませんが、自分自身の状態と会社に期待すること、話の流れなどを考慮して、必要な場合は伝えてみましょう。

 

会社とすり合わせを行うことで、自分の強みを発揮して働くための環境調整などの協力や配慮が得られるかもしれません。

Q.適応障害であることを隠して就職した場合、職場にバレますか?

適応障害であることを面接時に伝えず、そのまま採用されたとしても、就職後に「適応障害であることを黙っていた」ことがバレることはありません。既往歴などが分かる書類を提出するといったこともないため、自分から言わない限りはバレることはないと考えていいでしょう。

 

ただ、ストレス負荷の大きい環境で働き、適応障害が再発してしまうと、遅刻や欠勤、通院による早退などの勤務態度から、「何か病気なのでは…」と思われることがあるかもしれません。適応障害はストレスが原因になることが多く、「適応障害であることを職場の人に黙っている」こともストレスになる可能性があります。

 

早めのタイミングで適応障害であることを共有し、周囲からの理解がある状態で働くことができれば、ストレスの要因を少なくすることができるかもしれません。その場合は、自分でできる対処法、配慮、協力をお願いしたいことなどを具体的に説明できるようにしておきましょう。また、必要に応じて障害を開示して働くことも1つの選択肢として考えてもいいでしょう。

まとめ

適応障害とは、何らかのストレスが原因となって心身のバランスが崩れ、日常生活に困難が生じる状態のことを指します。ストレスの要因はさまざまですが、仕事内容や職場環境がストレスとなっている場合は、休職や業務調整などを行う必要があります。それでも状態が改善しない場合は、転職を視野に入れる必要もあるでしょう。

 

転職活動を行う際も、決して焦らず、まずはストレスの要因から離れ、適応障害の症状が改善することを目指しましょう。ストレスの原因が何か、ストレスを感じたときに精神的・身体的にどんなサインが表れるのかをしっかりと把握した上で、どのような環境であればストレスを感じることなく働けるか考えてみてください。適応障害になりやすい人の特徴として、「人に相談したり頼ったりすることが苦手」ということが挙げられますが、主治医や家族、支援機関などに相談することで、より自分に合った環境の条件が分かるかもしれません。ぜひ周囲の人を頼りながら転職活動を進めましょう。

障害や生活のことまずは
相談しませんか?

あなたのお悩みやお困りごとについてお聞かせください。

見学・体験も随時受け付けております。